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サイエンス・ファクト 科学的根拠のワナ ニュートン新書

ニュートンプレス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784315526653
ISBN 10 : 4315526657
Format
Books
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「現代科学は科学的根拠に基づいて構築されているが、その根拠が意図的に選択されれば、科学はいわば虚実を織り交ぜたフィクション(うそ)と化してしまう」と学者である著者は警告します。本書は科学的事実に潜むうそを指摘し、うそとないまぜになった物語に堕しかねない現代科学の問題点を鋭く考察。「虚偽の学術論文」「科学用語のあいまいさ」など、科学の信頼を揺るがしている、さまざまなテーマに踏み込んでいきます。「科学的に実証されたものは正しい」という認識が根底から覆り、現代科学との正しい向き合い方がわかる1冊です。

目次 : 科学の規範と構造/ ポパーとクーンが考える、科学とは何か/ 『ラボラトリー・ライフ』:ブルーノ・ラトゥールと科学におけるレトリック/ 虚偽の学術論文とは?仮説の役割とその反証/ 神経内分泌学と伝説的偉業の誕生:パラダイム変化の事例研究/ 危機と論争の言語、パラダイム変化の手段/ 論理実証主義:実証の困難/ 科学用語のあいまいさ/ エビデンスの全体性:異なるタイプのエビデンスを比較する/ 誇張された主張、意味の柔軟性、ナンセンス/ 複雑性および、因果関係を語る際に生じる問題/ 論文の発表と引用/ 複雑なシステム〔ほか〕

【著者紹介】
ガレス・レン : エディンバラ大学実験生理学教授。エディンバラ王立協会のフェロー。国際神経内分泌連盟およびThe Journal of Neuroendocrinologyの編集長を歴任。視床下部がホルモン分泌を調節する仕組みや食欲を調節する仕組みの多様な側面を主な研究テーマとした、300を超える論文やレビューを発表している

ロードリ・レン : エディンバラ大学科学技術イノベーション研究科博士研究員。グラスゴー大学で政治学の優等学位、ヨーク大学で法学・政治理論の修士号、エディンバラ大学で科学技術研究の修士号と博士号を取得。引用ネットワーク、普及バイアス、科学的知識の社会的形成に関する論文を多数発表している。研究以外では、エディンバラ大学での研究成果に対してEUSA award for teaching excellenceを受賞するなど、指導者としても活躍している。学問の世界に戻る前は、下院とスコットランド議会で報道・政策アドバイザーとして活動していた

塚本浩司 : 千葉科学大学総合学習・日本語支援センター教授、東京理科大学大学院理数教育専攻修士課程、神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程修了。博士(学術)。千葉県公立高校教諭を経て2016年より千葉科学大学教職課程教授、同教職・学芸員センター長などを経て現職。専門は科学教育学、主に科学教育史および仮説実験授業の実践・研究に従事

多田桃子 : 明治大学農学部農学科動物生産学専修卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Satoshi

    生物学者と社会学者による科学研究の確からしさに関する書籍。地球温暖化、新型コロナウィルス、ワクチンといった社会にインパクトの大きいテーマについて、科学者という肩書を持った専門家たちが全く異なる意見を主張している昨今の状況こそ、科学的根拠について客観的な視線を持つべきだと思い、購入した。用語の定義、引用の確からしさ、企業などからの支援など科学の客観性をゆがめるファクターが多くある。権威ある学術誌に掲載させるために、研究者たちはそのテーマに沿った論文を記載する。論文の引用数と重要性は異なる。

  • ひと

    「科学的根拠」や「エビデンス」に基づいた見解をどの程度信頼していいのか整理したくて見つけた本。エビデンスレベルの話もありますが、当初の論文が引用を経て別の文脈で意図していない事実として扱われる等、そもそも科学者の悪意なく事実が歪んでいくプロセスに驚きました。論文引用をどこまでさかのぼるべきなのか自信がななくて論文執筆やアカデミアの世界を諦めたので、自分の判断は正しかったと思います。商業論文誌やインパクトファクターなども研究者のインセンティブ形成等で歪みを与えていることがわかり、根の深さに不安になりました。

  • yooou

    ☆☆☆★★ 科学の論文ですら信用できないとなると新聞やテレビや政府の言説が正しいだなんてとても言えなくてそうなる背景がぼんやりと見えてくる恐ろしい本でした。でももうすこし平易に書こうと思えば書けたのではとも思う

  • くらーく

    文字ばかりだわ。オキシトシンのところにちょっとグラフがあるだけで。いや、読むのが苦痛ね。著者は、自分の主張を分かってもらおうと思っているのだろうか?いや、これを読んで理解できない奴は、科学的根拠の判別など出来るわけが無いとでも思っているのかも。いや、確かにそうかもな。科学的根拠云々以前に、文字を追って理解することが出来ない。その程度の読者には、本書は難しすぎる。

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