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ISBN 10 : 4315528633
Content Description
かつて、多くの人間を死に至らしめていた数々の疫病は、化学の力によって撲滅されてきました。その一方で、化学は毒ガスという形で戦争に利用され、人類史上空前の惨禍を招いています。農薬や殺虫剤の開発により、農作物の品質向上や人間の防疫に貢献してきた化学。本書は、飢饉や疫病と闘ってきた化学者の物語を通して、化学が発展していく過程を描くとともに、戦争で殺戮に加担してしまった化学者の悲劇を描くことで、化学の功罪も明らかにしていきます。化学の恩恵を受ける現代において知っておきたい、化学の壮大な歴史物語です。
目次 : 序章/ 第1部 飢饉(ジャガイモ疫病(1586〜1883))/ 第2部 伝染病(マラリア(紀元前2700〜1902)/ 黄熱(1793〜1953)/ 発疹チフス(1489〜1958)/ 腺ペスト(541〜1922))/ 第3部 戦争(戦争による合成化学物質(紀元前423〜1920)/ チクロン(1917〜1947)/ DDT(1939〜1950)/ IGファルベン(1916〜1959))/ 第4部 エコロジー(抵抗性(1945〜1962)/ 沈黙の春(1962〜1964)/ 驚嘆と畏敬(1962〜未来))/ 終章
【著者紹介】
フランク・A.フォン・ヒッペル : アリゾナ大学の環境衛生科学教授、同大学のワンヘルス研究推進機構のリーダー。20カ国以上で生態学のフィールドコースを教え、南北アメリカ、アフリカ、オーストラリアで研究を行ってきた。また、Science History Podcastの司会者でもある
横田弘文 : 神戸女学院大学人間科学部環境・バイオサイエンス学科教授。1968年、長崎県諌早市生まれ。九州大学大学院生物資源環境科学研究科博士後期課程所定の期間在学の上退学。博士(農学)。一般財団法人化学物質評価研究機構安全性評価技術研究所を経て、現在に至る。専門は生態毒性学。化学物質審査規制法審査支援等検討会委員などを歴任
中井川玲子 : 国際基督教大学卒。ミネソタ大学社会学部修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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