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ISBN 10 : 4320036220
Content Description
量子の世界では、遠く離れた場所にいる2人の同時に投げたさいころが必ず同じ目を出す、という常識的には考えられないことが起こってしまう。しかし、そのような非局所的な相関関係が成り立つのであれば、片方の1人がさいころの出る目を操作することで、どんなに遠く離れた相手にも瞬時に情報を送れてしまう。つまり、光速を超える通信が可能になってしまうのだが、そんなことは本当に実現できるのだろうか。どちらの「非常識」が新しい科学の「常識」となるのか、その鍵を握る量子の本質的な「偶然性」について、量子物理学の第一人者がそれ真髄を丁寧に説明する。アインシュタインを“打ち負かす”実験で知られる物理学者アラン・アスペによる序文を収録。量子論は驚くほど整合的で美しい!
目次 : 前菜/ 局所相関と非局所相関/ 非局所性と真のランダム性/ 量子複製の不可能性/ 量子もつれ/ 実験/ 応用/ 量子テレポーテーション/ 自然は本当に非局所的なのか/ 非局所性の新しい展開/ 結論
【著者紹介】
ニコラ・ジザン : 量子物理学者、ジュネーヴ大学名誉教授。量子テレポーテーションや量子暗号などの量子情報科学の第一人者であり、量子もつれを中心とした量子力学の基礎に関する研究でも有名。実験物理学と理論物理学の両方を研究する稀有な存在である。2009年ジョン・スチュワート・ベル賞受賞、2014年「スイスのノーベル賞」と呼ばれるスイス科学賞受賞
木村元 : 2004年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。現在、芝浦工業大学システム理工学部教授、博士(理学)。専門は量子基礎論、量子情報理論、一般確率論
筒井泉 : 1988年東京工業大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所特別准教授、理学博士。専門は量子基礎論、場の量子論、素粒子論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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k-oniisan after
読了日:2022/12/10
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