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魂を統治する 私的な自己の形成

ニコラス・ローズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784753103331
ISBN 10 : 4753103331
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「魂」の自由は、果たして自由か?20世紀の心理学的諸科学に代表される「ヒューマン・テクノロジー」は、戦時下の軍隊と市民、工場や職場の労働者、子どもの発達と家族関係、心理療法の流行を通じ、統治可能な「心=魂」を持つ主体を形成してきた。「心的なもの」の科学がいかに主体形成を促し、その統治に寄与してきたかを暴く、統治と心理をめぐる現代社会の分析。

目次 : 第1章 戦時下の人々(戦争の心理学/ 士気の統治 ほか)/ 第2章 生産的な主体(労働の主体/ 満足した労働者 ほか)/ 第3章 子どもと家族とまわりの世界(小さな市民/ 心理学者のまなざし ほか)/ 第4章 私たちの自己のマネジメント(自由を義務づけられた人々/ 行動の再形成 ほか)

【著者紹介】
ニコラス・ローズ : 1947年生まれ。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学や心理学、社会学の境界領域において、ミシェル・フーコーの生権力理論の影響のもとに研究。近年では、現代社会における生命科学・生命倫理の問題を社会全体の権力論的構造において研究する議論が注目を集める

堀内進之介 : 1977年生まれ。青山学院大学大学院非常勤講師ほか。現代位相研究所・首席研究員。専門は、政治社会学・批判的社会理論

神代健彦 : 1981年生まれ。京都教育大学教育学部専任講師、博士(社会学)。専門は教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 袖崎いたる

    もちろん後期フーコーの統治性の衣鉢を継いでいる。私たちがどれだけ統治されまくっていて、その統治に乗っかるかたちで関心を起こし、感情を沸かし、幸福に浴しているのか。自覚なんてものは必要ないのだ。これを悲観的に受け止める向きもなくはないし、ニヒリストを気取ることもできる。逆に楽観的な気分になることだってできる。統治機構を暴けば他の統治の仕方にも開かれるというもの。いずれにせよ自己への政治性に啓発されるのには良い本。統治性研究の記念碑的一冊。

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