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音楽とは ニコラス・クックが語る5つの視点

ニコラス・クック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276112162
ISBN 10 : 4276112168
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

気鋭の音楽学者が、リアルな人びとがリアルな世界で共存する中で混ざり合う「諸音楽」について考えるテーマを5つの視点から説く。

オクスフォード大学出版局の入門書シリーズ『Very Short Introductions』のひとつ『Music』第二版(2021年刊行)の翻訳書。演奏実践の研究を通じた音楽史記述で知られる音楽学者が、西洋の音楽伝統にとどまらない様々なイシューを平易な文体で紹介し、リアルな人びとがリアルな世界で創り出す「諸音楽」を考えるための5つの視点を展開する。キーワードは、文化実践としての音楽、ベートーヴェン、初音ミク、楽譜と録音、オーセンティシティー、スター文化、世界音楽、音楽と共同体、SNS、ディジタル・テクノロジー、グローバル化、ポストコロニアル主義、など。翻訳は東京藝術大学音楽学部教授・福中冬子。
芸術や歴史の知識・教養は言うまでもなく、今の時代に求められている「疑う力・問題発見能力=情報リテラシー」を身につけるための格好の1冊。レポート作成や自由研究のテーマ選びに、ゼミでのディスカッション用テキストに、読書会の題材に、手始めの1冊として役立つ。

目次

まえがき 日本語版の読者の方へ
はじめに

第1章 瞬間の音楽
 ともに老いていくこと
 知ることと演奏すること
 政治的行為としての音楽
第2章 音楽において考える
 文化としての音楽
 聴くために書くということ
 音楽の実験
第3章 過去の現前
 自己を表現すること
 音の記念碑
 作家性を超えて
第4章 Music 2.0
 音楽、科学技術 (テクノロジー)、生活様式
 デジタル参画と音楽様式
 音を取引きする
第5章 グローバル世界の音楽
 音楽とグローバル化
 世界諸音楽 (world musics)
 締めの言葉

訳者あとがき
引用文献
参考文献
索引

【著者紹介】
ニコラス・クック : ブリティッシュ・アカデミー会員。香港大学、シドニー大学、サウサンプトン大学を経て、ケンブリッジ大学1684音楽教授(2009〜2017)。現在同大学名誉教授。博士論文(ケンブリッジ大学、1984年)は楽曲分析と聴取体験の関係を美学的に論じるもの。専門は楽曲分析理論および19世紀〜20世紀西洋音楽史研究。録音音楽歴史分析研究所(The AHRC Research Centre for the History and Analysis of Recorded Music)での研究を通じて、録音や演奏の検証を通じた西洋音楽の社会史研究を牽引してきた

福中冬子 : 東京藝術大学音楽学部教授(音楽学)。研究領域は20世紀〜21世紀音楽(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Mai

    西洋音楽史のパラダイム・シフト的な視点は大学時代から嫌と言うほど教えられてきたわけだが、近年自分のなかでこの手の論考への反発心がますます大きくなってきていることに、本書を読んで気づいた。このような歴史観の話は、かつての構造への批判に夢中になるあまり、音楽の内実を何も語っていないように思われるのだ。ロス・デイリーに同意する。私は世界音楽を語る前に、目の前のリアルな音に耳を傾けたい。そしてたぶん、この本は、日本では、演奏家にはなかなか読まれないだろう。残念ながら音大教育はもっともっと遥かに遅れている。

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