ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリ

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外套 / 鼻

ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003260531
ISBN 10 : 4003260538
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ある日、鼻が顔から抜け出してひとり歩きを始めた…写実主義的筆致で描かれる奇妙きてれつなナンセンス譚『鼻』。運命と人に辱められる一人の貧しき下級官吏への限りなき憐憫の情に満ちた『外套』。ゴーゴリ(1809‐1852)の名翻訳者として知られる平井肇(1896‐1946)の訳文は、ゴーゴリの魅力を伝えてやまない。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    表題の2篇を収録。「外套」は、いかにも19世紀ロシアの小説といった気配が濃厚に伝わってくる。そして、確かにドストエフスキーを思わせる小説世界が展開する。まさに舞台も絶好のペテルブルクの冬。主人公の身分が9等官という、しがなさもロシアらしいリアリティを伴って読者を作品世界に引き込んでゆく。アカーキイの幽霊もまた我々に恐怖ではなく、ひたすらに悲哀の感情を喚起する。「鼻」はシュールな趣きではあるが、むしろ飄々とした滑稽さにこそ本質がありそうだ。また多分にロシアの下級官吏への風刺が込められているのだろう。

  • ehirano1

    「外套」について。言うだけ名作のことはあるとつくづく実感しました。これは凄い!。「外套」のメタが「権力」ではないのかなと感じています。

  • のっち♬

    「何だってそんなに人を馬鹿にするんです?」—浄書の能しか持たない貧しい九等官の薄命を描いた『外套』は後のロシア文学の人道主義の布石となった傑作。主人公の勤務への情熱や外套をめぐる悲喜交々の感銘が程よくコミカルな筆致で読み手に同情を惹起させる。「模倣に感染している」ロシア社会への怒りが顕在化した終盤は幻想的。『鼻』は八等官の顔から鼻が格上の紳士となってひとり歩きするという人を食ったような話。自分の鼻から鼻にもかけてもらえない主人公。ユーモアやアイロニーはストーリーの不合理さも相まってこちらの方がストレート。

  • Willie the Wildcat

    格差社会を、”明・暗”に揶揄。”暗”の『外套』。節制に努めた日々の中、新調の外套が、心底に潜ませた欲を認知。仕立屋と喜ぶ件や仲間の義捐金の件が、欲の同意。そして、葛藤の挙句辿り着いた有力者への”実力行使”が、欲の解放。対照的な”明”の『鼻』。鼻の捜索(警察/新聞広告)に尽力は、不合理の中の合理性。五等官は、その心的象徴。分署長/広告係に垣間見る合理の中の合理性。菓子屋→省の役所→皮肉屋の同僚→佐官夫人。原点回帰の”合理性”。この回帰が、不変性を暗喩するシニカルな読後感。

  • ehirano1

    「鼻」について。爆笑でしたwww。しかし一方で、「外套」と同じ本に収録されているので、これは爆笑の裏側に何かが暗示されているのではないかと思いたくなります。自分の鼻が行方不明になったことを広告という手段を以て捜そうとする(そんなことは広告会社が請け負うはずもないのにwww)滑稽さと行方不明になった鼻の理由を何が何でも得ようとする、いわば人間の本質をメタっているのではないかとも思ったりしました。

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