Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• yukaring

  読了日：2025/07/30

  新潮社の「海外名作発掘シリーズ」青年医師ヒューはヒッチハイクをしている若い女性を拾う。そしてバスターミナルで下ろしたのだが彼女はなぜかヒューに付きまとって離れない。ホテルまで押し掛ける彼女の目的は堕胎手術。ヒューがインターンであることを知り堕胎を依頼してくるのだがもちろん彼は断る。しかし翌朝彼女は死体で発見される。最後の目撃者というだけではない人種差別や社会的問題から彼は徹底的に疑われ時代の生け贄となってしまう。彼はただ彼女を車に乗せただけだったのに…。1960年代のアメリカの闇がたっぷり詰まった1冊。

• stobe1904

  読了日：2025/06/30

  【60年代のミステリ】姪の結婚式に参加するためロスアンゼルスからアリゾナ州フェニックスに向かう研修医のヒューは道端でヒッチハイクをしていた女性を同乗させることにしたが…。60年代のアメリカ社会を掘り下げたミステリとして、また着地が予想できない巻き込まれ型サスペンスとして抜群に面白い。この作品の出版が1963年なので、キング牧師のワシントン大行進と同じタイミングなのかと、読後に気づく…。★★★★☆

• Ayah Book

  読了日：2025/09/08

  タイトルに惹かれて手に取ったが、読み終わってみると、原題の「The Expendable Man」のほうがやっぱり良かった。60年代アメリカ・フェニックスを舞台に、中絶希望の少女を車に乗せてしまったばっかりに、追い詰められていく青年医師を描いたスリラー作品。読み始めは、主人公がめちゃくちゃ慎重な人間で驚いたが、中盤で分かる真実で、なるほどと思った。中々読ませる社会派作品ではあるものの、後半の展開などは、まぁありきたりの内容だったかな。エレンとスカイの関係なども「必要か？」と疑問に感じてしまった。

• Janjelijohn

  読了日：2025/10/26

  1960年代アメリカ。砂漠のハイウェイを母親に借りた車で走っていた若き研修医ヒュー·デンズモア。ヒッチハイクしている若い女を乗せたことから殺人事件に巻き込まれ、あげく容疑までかけられてしまうノワール小説。先行きの見えない状況で追い込まれていくヒューが早く救われてほしいという気持ちで読み進めた。姿を見せない不気味な犯人や差別主義者の警官との一進一退の攻防は緊張感が伴う。完全に形勢が不利な状況で、自らの判断がその後の結果を大きく左右するとわかっている場合、冷静になれるか？ヒューのような勇気と度胸がほしい。

• 坊っちゃん

  読了日：2025/08/26

  ★★★

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