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太陽を掘り起こせ

ドリアン助川

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591181294
ISBN 10 : 4591181294
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

ある日、世界から太陽が消えた。芳枝は一人息子の健太郎を失い、暗い家に閉じこもっていた。だが、その扉を叩く見知らぬ男の子があらわれる。その子は太陽を探しに行くのだという――。「あなたは、だれなの?」闇の中で子どもが大人を導いていく。物語の本源に迫る重層的な語りの構造が、闇の底に驚くべき結末を準備する。代表作『あん』が23言語で翻訳され、世界のリテラシーエージェントが注目するドリアン助川の希望の書。

【著者紹介】
ドリアン助川 : 1962年、東京生まれ。詩人、作家、歌手。明治学院大学国際学部教授。早稲田大学第一文学部哲学科を卒業後、1990年にバンド「叫ぶ詩人の会」を結成。解散後、執筆活動を開始。2013年出版の小説『あん』(ポプラ社)は映画化に加え、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、ルーマニア、レバノン、ロシア、中国、台湾など海外23言語で翻訳出版、フランスの「DOMITYS文学賞」「読者による文庫本大賞」など四冠に輝く。『線量計と奥の細道』(集英社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まいぽん

    かなり読みにくい。太陽が消えた世界を描いた暗く不思議な物語と、男女のメールのやりとりとが交互に繰り返される。双方とも明日をも知れぬ病に冒されている70歳の2人(男は末期癌、女はコロナと思われる)が、かつての約束を果たすため物語を紡ぐ。メールで交わされる思い出は物語とシンクロする。とても難しかったが、私たちが気づかぬうちに向かおうとしている方向への警鐘と強い強い反戦の思い、未来を生きていく子どもたちの世界に明るい太陽があるようにという切なる願いを受け取った気がする。

  • ひさか

    2024年3月ポプラ社刊。書き下ろし。太陽が消えた世界で70歳の芳枝の冒険が始まる。表紙にもなっている子供、豹、カピバラも出てくるファンタジー。ファンタジーというより脳内世界というか良くわからない、楽しいところが少ない世界でありました。

  • 信兵衛

    かなり比喩的なストーリーという印象です。 芳枝が出会う問題ごとは、そのまま現代の闇とも思えますし、多くの子供たちが太陽を目指して進んでいくという内容は、子どもたちへ希望を託しているように感じられます。 では、大人は何をしたらいいのか? 

  • 猿田彦

    太陽が消えた町で、太陽を探す子を追いかけた70歳の芳枝と豹太の物語で、同級の二人の往復メールから創造された話。記者として戦地取材をしていた豹太にとって、暗闇の世界は戦争と容易に結びつくものだったのだろう。探し求めていた太陽は思いがけない場所から生まれたが、生きる希望に繋がったかな。ハッピーエンド物語、でも豹太はこの物語の最後を読まずして命が尽きた。コロナや癌を患う二人にとって闘病生活の中でこの物語を作ることで励みになったのだろう。上質な大人のおとぎ話を読んでいるような気分で読了。

  • conyTM3

    おとぎ話めいた優しい物語。かと思いきや、これは反戦のメッセージですね。 歴史とは史実だけではなく市井の人々の過ごした日々や思ったことであり、被害者、加害者、またその遺族の傷が癒えることはないのだと。 また、言葉の力(強さも、怖さも含め)を説いています。 言葉は本当に大切に扱わなくてはいけないな、と改めて思いました。 最後の方は、気持ちをあっちこっち揺さぶられて何だか落ち着きませんでしたが。

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