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インターネット・デモクラシー 拡大する公共空間と代議制のゆくえ

ドミニク・カルドン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784798701226
ISBN 10 : 479870122X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自由と平等の概念を変え、公私の領域を組み換え、旧来のマスメディアを追いつめるウェブ。「薄暗がり」のおしゃべりは、はたして世界をどう変えるのか。一方的な礼賛や批判ではなく、細かな技術的知識も用いず、いま世界規模で進行する実験の意味と、そこに潜む陥穽を平易な言葉で説き明かす。

目次 : 序章 進行中の世界規模の実験(代議制民主主義の対案になるか/ 反逆精神の起源)/ 第1章 理想から現実へ(カウンター・カルチャーと軍事技術/ 頭脳は末端に位置する/ ソフトウェアはフリーでなければならない/ ヒッピーたちの模索/ ヴァーチャル・コミュニティの登場 ほか)/ 第2章 公共空間の拡大(公共圏とは何か/ 「アマチュア」の登場/ 「まず公開、次に選別」/ 階層化の原則/ 言論の自由の栄華と災厄 ほか)/ 第3章 薄暗がりのウェブ(二つの世界の接続/ ウェブ2.0―自己顕示とおしゃべり/ ブログからフェイスブックへ/ 自己をつくり出しながら公開する/ 多様な自己を許容する ほか)/ 第4章 インターネットはどのような政治形態をつくるか(キーワードは「自己組織化」/ 平等の前提とクリックという参加形式/ 緩やかなつながりが大きな運動に/ 参加型から協働型の民主主義へ/ ウィキペディアの革新性 ほか)/ 結論 解放された公衆(「代表者による政治」からの脱出/ インターネットと民主主義を脅かすもの)

【著者紹介】
ドミニク・カルドン : 1965年生まれ。社会学者。パリ政治学院卒。フランステレコムのグループ会社オレンジの調査・開発研究所研究員。新たなテクノロジーが文化とメディアにおよぼす影響、特に公共空間の変化によるアイデンティティ形成、アマチュアの自己組織化、共同体のガバナンス形式などを研究

林香里 : 1963年、名古屋市生まれ。ロイター通信東京支局記者、東京大学社会情報研究所助手、ドイツ、バンベルク大学客員研究員(フンボルト財団フェロー)を経て、東京大学大学院情報学環教授。専門はジャーナリズム/マスメディア研究

林昌宏 : 1965年生まれ。立命館大学経済学部卒業。翻訳家として多くの話題作を提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tatsuo Mizouchi

    ☆☆☆ インターネットにデモクラシーの夢をみたこともあった・・・でも、それは幻想でした。

  • 抹茶ケーキ

    ネットは新たな公共空間になることが期待されていたが、同じような意見を持つ人が集まる空間を増やしただけに終わっている。そしてこの傾向は、このような空間を作りやすくするアルゴリズム(アーキテクチャ)によって促進されている。ロングテールを持つこと(少数派意見に居場所があること)がネットが公共的・民主的であるための条件なのだから、そのようなアルゴリズムに対しては批判的である必要がある。みたいな話。

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