ドナルド・r・キルシュ

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新薬という奇跡 成功率0.1%の探求 ハヤカワ文庫nf

ドナルド・r・キルシュ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150505752
ISBN 10 : 4150505756
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

先史時代から人類は自然の中に分け入り、薬の材料となる木の根や葉などを手当たり次第に探し求めてきた。現在でも科学者の創薬プロジェクトが医薬品に結実する可能性はわずか0.1%であり、ペニシリンやアスピリンなどの薬、そして感染症に対するワクチンの数々はまさに奇跡の所産なのだ。新薬という夢に賭けた人々の挑戦の歴史を、第一線で長年活躍する研究者が描いた名著。

目次 : たやすいので原始人でもできる―新薬探索の嘘みたいな起源/ キンコン伯爵夫人の治療薬―植物性医薬品ライブラリー/ スタンダード・オイルとスタンダード・エーテル―工業化医薬品ライブラリー/ 藍色や深紅色やスミレ色―合成医薬品ライブラリー/ 魔法の弾丸―薬の実際の働きが解明される/ 命を奪う薬―医薬品規制の悲劇的な誕生/ 新薬探索のオフィシャルマニュアル―薬理学が科学になる/ サルバルサンを超えて―土壌由来医薬品ライブラリー/ ブタからの特効薬―バイオ医薬品ライブラリー/ 青い死からβ遮断薬へ―疫学関連医薬品ライブラリー/ ピル―大手製薬企業の外で金脈を掘り当てたドラッグハンター/ 謎の治療薬―まぐれ当たりによる薬の発見/ ドラッグハンターの未来―シボレー・ボルトと『ローン・レンジャー』

【著者紹介】
ドナルド・R・キルシュ : 35年以上の経歴を持つ新薬研究者(ドラッグハンター)。ラトガース大学で生化学の学士号を、プリンストン大学で生物学の修士号と博士号を取得。スクイブ社(現ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社)、アメリカ・サイアナミッド社、ワイス社(ともに現ファイザー社)、カンブリア・ファーマシューティカルズ社で抗感染症薬や抗真菌薬、抗ガン剤の開発や機能ゲノミクス研究に携わる。これまでに医薬品関連の特許を24件取得、50本を超える論文を執筆している。現在はバイオ/製薬業界コンサルタントとして活躍するほか、ハーバード大学エクステンション・スクールで新薬探索の講義を担当する

オギ・オーガス : サイエンスライター。“ウォール・ストリート・ジャーナル”紙や“ボストン・グローブ”紙、“ワイアード”誌などに寄稿

寺町朋子 : 翻訳家、京都大学薬学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おーえ

    人類が新しい薬を手に入れるために行ってきた様々な知恵や創意工夫のすごさ! というのがわかる本と思っていたら、基本無茶な実験や偶然によって生まれた薬の多さにびっくりする。 よりよい麻酔薬を手に入れるために、今ある物質に似てる物質を片っ端から吸い込んでみるとか。 現代になると企業の利益の追求との兼ね合いや安全性の確保の問題も出てきてより複雑に。 知らないジャンルのロマンが詰まってていい本でした。

  • glaciers courtesy

    まず驚くのは、19世紀半ばまで麻酔というものは存在せず、暴れる患者を何とか押さえつけ手術が行われていたということ。三国志で関羽が手術の際に麻酔もせず、碁を打っていたというエピソードが三国志演義に出て来て、それを僕たちは英雄譚のように思っていてけど、麻酔なんてその時代にはもちろんないということだし、碁も恐らく気を紛らわすために打っていただけなのかと思うと、すこし、ガッカリする。それはさておき、19世紀以降に誕生した現代薬の歴史的背景が語られるが、向精神薬や抗鬱剤は機序さえ明らかになっていない事実に驚くのだ。

  • ちゃあぼう

    この作品は新薬探索の歴史書だと思う。有名な薬品が開発され世に出てくるまでの困難な過程が分かり易く記されている。この作品を一言で表すなら文中にあるこの一文だと思う。「誤った仮説や偶然の幸運は昔からずっと新薬探索に欠かせない要素だった。」新薬の開発には今もって途方もない時間と莫大な予算がかかっている事実を知ることと科学者たちに感謝をしなければならないと思えた。

  • なをみん

    薬学業界では訳あって珍しいというプロジェクトX的ドラマチックな面白さはもちろん、薬の歴史を知り考えることで自分の体を整えるための原理原則的考え方的基礎知識の整理として役に立つ読書というか、薬が体に効く根本的な原理みたいなものも少し腑に落ちた気もする。理由はわからないけど効いている薬も実は多いってことは個人的にやっぱり漢方の再評価感もアップした。新薬の開発は新しい携帯電話とかではなく大ヒット映画を狙って作る難しさっていう現実はもっと早く知っておくべきだった。

  • ぷくらむくら

    各章のリーダビリティが良く、ぐんぐん読めて面白い。難しい薬品開発の歴史をざっと眺めさせてもらいました。名著。

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