Books

カラマーゾフの兄弟 5 光文社古典新訳文庫

Dostoevskii / Ikuo Kameyama

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334751333
ISBN 10 : 4334751334
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

「エピローグ」では、主人公たちのその後が描かれる。彼らそれぞれに、どんな未来が待ち受けているのか……。訳者・亀山郁夫が渾身の力で描いた「ドストエフスキーの生涯」と「解題」は、この至高の名作を味わうための傑出したすばらしいガイド=指針となるにちがいない。

「これほどに解釈がわかれ、はかりしれない深みへと心を誘いこむ小説には、なかなかお目にかかれない。現代の状況からはるか遠い時代に誕生した小説ではあるが、どれひとつ、われわれの「生」のありようと無縁なテーマはない。小説が書かれた農奴制崩壊後の十九世紀ロシアの混沌と、現代は深い地下水脈でつながっているのだ。ドストエフスキーこそが、その隠された水なのだ。」(訳者あとがきより)

<フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー> 1821年〜1881年。 ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、『罪と罰』『悪霊』『白痴』『貧しき人々』『カラマーゾフの兄弟』『未成年』など巨大な作品群を残した。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

<亀山郁夫>1949年生まれ。東京外国語大学長。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

Content Description

「エピローグ」では、主人公たちのその後が描かれる。彼らそれぞれに、どんな未来が待ち受けているのか…。訳者・亀山郁夫が渾身の力で描いた「ドストエフスキーの生涯」と「解題」は、この至高の名作を味わうための傑出したすばらしいガイド=指針となるにちがいない。

【著者紹介】
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー : 1821‐1881。ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、巨大な作品群を残した。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた

亀山郁夫 : 1949年生まれ。東京外国語大学教授。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア

    終わった。これだけの大作になると読了の感慨もひとしお。1週間『カラマーゾフ』の毎日だった。さて、物語は4人の死が一種のキー・コードになっている。まず、ゾシマの死―それはロシア正教会の長老制の終り(制度としてではなく、精神的な意味で)だったのだろう。続いてフョードルの死―このことによって、兄弟の、また周縁の人々の本質と実態が大きく浮かび上がってくることになる。スメルジャコフの死―被支配階級の中から生まれてきた新しい階層の、あるいはテロリズムの死だろうか。イリューシャの死―それは愛と未来の希望への希求なのだ。

  • パトラッシュ

    エピローグに強い違和感を覚えた。父が殺され師父が死に、長兄が父殺しで有罪となり次兄は狂気に囚われ仲の良かった少年も病死し普通の人間なら絶望に打ちひしがれるはずが、アリョーシャが明るすぎるのだ。弟子ともいえる少年たちに希望を見い出したのだとしても、一生分の衝撃的な体験直後とは思えない。考えてみれば彼は父が死に兄二人が無力となった結果、カラマーゾフ家の全財産を事実上相続したのだ。誰にでも愛される聖性の持ち主と思われながら、実はどす黒い悪意と欲望が渦巻いていたのか。本編中で心理描写がほとんどなかった点もあるし。

  • あきぽん

    最終巻はほぼ解説。解説も難しかった。自分はそんなに頭良くないので深く読み込めない。でもこの小説のキャラ達がとても魅力的で、家族の葛藤のみならず恋愛・金・階級・宗教・イデオロギーなどあらゆるものを詰め込んだミステリー仕立ての普遍的ストーリーであることはわかった。ああしんどかった。一部のインテリだけのものにしとくのはもったいない!!

  • kazi

    カラマーゾフ万歳!で物語は終わり。村上春樹さんの言葉を借りるなら、「もう一度読むといい、この小説にはいろんなことが書かれている」だな。新潮版で初読のときは感じなかったけど、この小説には消化されてないテーマが山積みになってる。子供たちとのエピソードを善良なアリョーシャの心温まるストーリーとしてのみ読んでたけど・・。改めてみればコーリャの思想性・人間性から不穏な影がちらつく。アリョーシャの予言、「君は全体として不幸な人生を送る」。絶対的に善だと思っていたアリョーシャ本人にも。「僕は兄さんと同じだから・・」

  • Kajitt22

    短いエピローグは心静かに読了。カラマーゾフの下劣な力との決別、新しいロシアへの期待をこめた最終章だった。それにしても、アリョーシャ以外の登場人物の心の起伏の激しさははどうだったろうか。特に女性陣はカテリーナ、グルーシェニカをはじめ皆、近づくとやけどしそうなほどの激しさだった。その昔、ソビエト映画『戦争と平和』のリュドミラ・サベーリエワに憧れを持った者としては、書かれなかった第2部の小説に、彼女のようなヒロインが登場していたと思いたい。再読。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items

HMV&BOOKS online Recommend