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運命論者ジャックとその主人 新装版

ドゥニ・ディドロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560098998
ISBN 10 : 4560098999
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ひとは自分がどこへ行くのかなんてことを知ってるものでしょうか?」飛躍につぐ飛躍、逸脱につぐ逸脱。主人は聞けるか、ジャックの恋の話―旅する二人と出会う人びと、首を突っ込む語り手らによる快活、怒濤の会話活劇!

【著者紹介】
ドニ・ディドロ : 1713‐1784。フランス十八世紀の啓蒙の時代を代表する哲学者。『百科全書』の刊行に尽力したほか、自然学、演劇改革、美術批評、政治論、そしてフィクションの創作など、多様なジャンルでヨーロッパの思想・文化に巨大な足跡を残す

王寺賢太 : 1970年生。東京大学大学院博士課程満期退学。博士(文学、パリ西大学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。フランス文学・思想専攻

田口卓臣 : 1973年生。東京大学大学院博士課程満期退学。博士(文学、東京大学)。現在、中央大学文学部教授。フランス文学・思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まふ

    何ともとりとめのない話であった。ジャックという生意気な運命論者が旦那と呼ばれる主人とあてもない旅を続けている時の思い出話を延々と語り合う。その大半が女性との恋愛、駆け引き、女性をめぐる決闘の話であり、いろいろな愛の形があり、それぞれがぶっ飛んでいて面白い。これがダランベール、ヴォルテール、モンテスキューと並ぶフランス革命時代の大哲学者の著というのだから知らなかったとはいえ恐れ入る。

  • アトレーユ

    哲学者が小説を書くとこうなる…はずないのに、なぜそうなった!?! と、絶対思える逸品。 1つの話が結末になる前に別の話に飛ぶ、の脱線の繰り返し。 さらにメタフィクションの要素が入るので、話の内容が飛びながら、さらに現実と虚構のあいだも飛び交ってるから、ややこしくなる。 ひたすら演繹法で書くとこうなる、という帰納法の小説ってことか?  話の結末がどうなるか、の没入のワクワクよりも、どこまで脱線していくのか、のメタなワクワクを楽しんだ。

  • フリウリ

    メタフィクションの手法は「トリストラム・シャンディ」の影響らしいですが、18世紀はまだ(?)神さまが「実在」する時代で、神が世界を制作するかのように著者が小説を制作する、世界の各所で神がその実在を示すかのように小説の各所で著者が顔を出す、というアナロジーが成り立ち、その趣向を著者も読者も違和感なく受け止め、楽しんでいたのではないか、と思いました。ジャックと主人は主従関係が反転していて、「おかしな二人組み (psuedo couple)」(セルバンテス、ベケット、大江)パターンですね。8

  • Э0!P!

    自由意志の問題を宗教的に扱うのにとどまらず、科学的な視点からも述べているのは、哲学者らしい。愛においては、特に人間は自由意志に基づいて行動できない、という点が面白おかしく描写されている。いくつも出てくる恋バナのそれぞれが面白く思えるのは、ディドロが言う通り、人間の本性によるところなのかもしれない。

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