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科学革命の構造 新版

トーマス・s.クーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622096122
ISBN 10 : 4622096129
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「通常科学」から「危機」へ、そして、新しい「パラダイム」へ。科学と世界の見方を変えたクーンの描像を、21世紀的な解像度の新訳で。原著刊行50周年記念版。第4版を底本とした丹念な翻訳による待望の新版。I・ハッキングによる懇切な手引きを巻頭に付す。

目次 : 第1節 序論―歴史に与えうるひとつの役割/ 第2節 通常科学への道筋/ 第3節 通常科学の性質/ 第4節 パズル解きとしての通常科学/ 第5節 パラダイムの優位性/ 第6節 アノマリーと科学的発見の出現/ 第7節 危機と科学理論の出現/ 第8節 危機への応答/ 第9節 科学革命の性質と必要性/ 第10節 世界観の変化としての革命/ 第11節 革命の不可視性/ 第12節 革命の終わり方/ 第13節 革命を通しての進歩/ 追記―1969年

【著者紹介】
トマス・S.クーン : 1922‐1996。アメリカのオハイオ州でドイツ系ユダヤ人の土木技師の家に生まれる。ハーバード大学で物理学を学び、1949年に同校でPh.D.(物理学)を取得。ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン大学などで科学史および科学哲学の教鞭をとる。1969年‐1970年には米国科学史学会会長を務めた。1979年から没年まで、マサチューセッツ工科大学(MIT)言語学・哲学部門ローレンス・ロックフェラー教授

イアン・ハッキング : 1936年カナダ、バンクーバー生まれ。トロント大学哲学部門教授。2023年没

青木薫 : 翻訳家。1956年、山形県生まれ。Ph.D.(物理学)。2007年、数学普及への貢献により日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やいっち

    感想はこのブログ日記にて幾度か呟いてきた。想像以上に手堅い、ハードな内容だった。訳書が出来からも半世紀が経過している。この新版が出たのは3年前。刊行は仄聞していたが、過日書店に行った際、店頭で見かけたのを縁と思い、今更ながらだけど、通読してみた。やはり、若い頃に読んでおくべきだったと後悔。感想は吾輩ごときが述べるのは僭越だろう。自分としては、物理学や化学、生物学などの一般向けの本は少なからず読んできたので、話としては既読感があって、本書を読むのに資していたのはちょっと嬉しかった。関心ある方は一読を。

  • kazutox

    有名な本。オリジナルは1962年、本書は50周年版の訳で、イアン・ハッキングによる「序説」付き。1) 科学革命だけでなく、科学という人間の営みはどんなものかを述べている。2) 大文字ではなく小文字の科学革命の話が中心。コペルニクス〜ニュートンは少なめ。3) 「パラダイム」概念は科学以外の分野にも敷衍していいのかどうかはっきりしない。「追記」の最後でクーンは「そもそもパラダイムという用語は他分野から借りてきたもの」みたいなことを言っている。「パラダイム」のあり方に独自の特徴があるのが科学、ということかな?

  • Ex libris 毒餃子

    「科学革命」と「パラダイム」の概念を打ち出した名著。具体的な例示を多用してアノマリーに陥ったあとの科学が「パラダイムシフト」を起こすのという理論を原著で読めて良かったです。

  • borisbear

    補章「追記1969年」が著者の意図理解に有益だった。著者が特に重視する「模範例としてのパラダイム」概念で一番言いたかったことは、それが命題知(know-that)ではなく能力知(know-how)として機能する、ということのようである。当時の科学哲学は論理的手法中心で、科学を命題体系として見る命題知中心主義が支配的だった。しかし、研究実践を直接導くのは能力知の方で、その点著者の言う通りだと思う。それは特定の類似性認識の元で物事を把握する能力などだが、著者はできる限り念入りに説明してくれていると思う。

  • Akiro OUED

    今では手垢にまみれのパラダイムシフトという概念、科学の歴史だけに見られる現象だ。哲学とか芸術では。パラダイムシフトはない。確かに。プラトンの著作は古典として未だ現役だけど、ニュートンのプリンキピアは退役済みだ。右巻きが唱える皇国史観への強引なパラダイムシフトは、本書の悪用だ。

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