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大気を変える錬金術 ハ-バ-、ボッシュと化学の世紀

トーマス・ヘイガー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622075363
ISBN 10 : 4622075369
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人工窒素固定、化学兵器、IGファルベンを生み出したボッシュとハーバー。彼らが人類史上に果たした役回りは、ロバート・オッペンハイマーのそれにも比べうる。人と炭素の未来を映し出す、窒素の物語。

【著者紹介】
トーマス・ヘイガー : アメリカ、オレゴン州ユージーン在住の医化学系ジャーナリスト。医微生物学と免疫学を修めたのち、米国国立癌研究所の広報担当を経てフリーランスのライターとなる。Oregon Quarterlyの創刊に関わり現在まで10年以上エディターを務めつづけるなど、地元を中心に活動している。オレゴン大学ではコミュニケーション/マーケティング部門長を務めた

渡会圭子 : 翻訳者。上智大学文学部卒業

白川英樹 : 1936年生まれ。筑波大学名誉教授。導電性高分子(ポリアセチレン)を発見し、先駆的な開発を主導した。1983年高分子学会賞受賞。2000年、アラン・J・ヒーガー博士、アラン・G・マクダイアミッド博士とともにノーベル化学賞受賞。同年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • こーた

    いまから100年ほど前、人類は未曾有の食糧危機に瀕していた。肥料となる化石燃料が枯渇し、増えつづける人口を早晩賄いきれなくなる、そう信じられていたのだ。この危機を救ったのがハーバー・ボッシュ法である。空気中の窒素をアンモニアに化学変換し、肥料を産み出す画期的な手法である。それは空気をパンに変える、まさに「大気を変える錬金術」であった。この本は、その手法に名を冠するふたりの科学者、フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュをめぐる物語であり、とりわけボッシュの生涯に光をあてる。⇒

  • 姉勤

    穀物に必須な窒素化合物を、空気中から取り出すワザによって、農業革命をもたらしたハーバーとボッシュ。彼らによって現代の豊かな食生活と人口増殖を可能にしていると云っても過言ではない。しかし、その正のパワーは大量殺戮兵器を生み、環境汚染、生物圏の破壊など負の作用も生んでいる。後進のプロイセンが列強に比肩するため、国土と人知を統一し、科学を究めた。ナチスに繋がったから悪である。それだけで済ませるほどに人間は愚劣だろうか?現代の便利で快適な技術は、ほぼ戦争によってもたらされている。功罪,善悪の双方を認め制御する事。

  • kitten

    久しぶりに読んでみたくなり、再読。 「これは空気をパンに変える方法を発明した二人の男の物語である。彼らは小都市と並ぶ規模の工場を建て、巨額の財をなし、何百万もの人の死に手を貸し、何十億もの人間の命を救った。」冒頭のこの文章が素晴らしいな。原料は空気と水。そこから、肥料と火薬を作り出すもとになる、アンモニアを製造したハーバーとボッシュの話。ハーバー・ボッシュ法は高校の時に習ったけれども、単純な化学反応式の裏に、ここまで「世界を変える」力があったとは思いもしなかったなぁ。産業革命を凌駕する、歴史的発見の話。

  • kitten

    再読。私の持っている中で、一番気に入っている本だ。20世紀初頭の化学の発展の歴史は、本当にワクワクする。不可能なことなど、何もないかのよう。天才のハーバーと、努力家のボッシュというイメージを持った。二人とリンクする研究者も有名どころが勢ぞろい。ドイツは偉大だ。最後、ハーバーの一周忌に、ナチスから睨まれながらも、ボッシュがかけつけたのが、よかった。

  • MA

    窒素をめぐり、人類が何をしてきたのか順を追って知ることができた。 この歴史を知ることで現在の環境を見る目が変わった。

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