トンマーゾ・ランドルフィ

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カフカの父親 白水uブックス

トンマーゾ・ランドルフィ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560072202
ISBN 10 : 4560072205
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

文豪ゴーゴリの妻は空気の量によって自在にその姿を変えるゴム人形だった!グロテスクなユーモア譚「ゴーゴリの妻」、カフカの死んだ父親が巨大な蜘蛛となって現れる「カフカの父親」など、カルヴィーノ、ブッツァーティと並ぶイタリア文学の異才ランドルフィの奇想と諧謔に満ちた短篇群。奇妙な一行の超現実主義的な航海を描く「ゴキブリの海」を追加収録した決定版傑作集。

【著者紹介】
トンマーゾ・ランドルフィ : 1908‐1979。イタリア中部の町ピーコの名門一族に生まれる。フィレンツェ大学でロシア語・文学を学び、同市の詩人・作家と交流。奇想やナンセンスに満ち、超現実的手法を駆使した作品で高い評価を得る。短篇集『ア・カーゾ』(75。ストレーガ賞受賞)等の他、詩集やゴーゴリ、プーシキン、ドストエフスキー、ホフマンスタール等の翻訳もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    ゴム人形を妻に持つゴーゴリや蜘蛛になったカフカの父親。という粗筋からホラー的な幻想小説を想像していたのだけど、その他の話は地味というか大人しめな話も多し。それでも一読どこか忘れがたい印象を残す話ばかりが収録されている。特に忘れがたいのは一挿話を描いているだけだが、読んだ後いつまでも心にささくれみたいな物が残る「手」。他にも足穂を思わせるような「狼男のおはなし」や、奇妙なイメージの奔流や登場人物の脈絡のなさがどこか悪夢を思わせる「ゴキブリの海」も格別印象に残る。こいうい作品こそ奇想というんだろうなあ。

  • 星落秋風五丈原

    いやー世の中には気持ち悪いこと考える人がいるもんだ。『カフカの父親』自分はグレゴール・ザムザみたいな人物作り出しておいてなぜ父親の変態は認めないんだ!「竜のグリオールに絵を描いた男」でも作者がある人物に龍を仮託してたがいくら嫌いだからって踏みつぶしちゃう蜘蛛にしなくてもいいじゃないかカフカ。『ゴキブリの海』いやこれ昆虫パニックものだよね?と思ってたら最後は純愛でわけわからん。恋のライバルはうじ虫ですようじ虫。人間といかに交わるかという場面をかなりねっとり書いてます。ああきもい。そしてエロい。

  • 内島菫

    向こう側の暖炉の炎がほとんどそのまま透けて見えるほど薄く透明な剣が、ほんのかすかに触れただけでもすべてのものを切り裂く「剣」(この剣でまっぷたつに斬られた少女がしばらくそのままの姿でほほ笑んでいる描写は漫画みたい、『へうげもの』での信長の死のシーンを思い出した)や、オペラ歌手の声に物理的な重さや色を与えた「『通俗歌唱法教本』より」、「暗闇自体のキス」であり「闇が彼の口の上で瞬間的に凝縮したようだった」という「正体不明の存在」のキスに命を吸い取られる男の話「キス」の容赦のない極北の幻想譚もよかったが、

  • ふるい

    「マリーア・ジュゼッパ」「無限大体系対話」「ゴキブリの海」がよかったと思う。観念的な話はちょっとよくわからなかった。

  • Susumu Kobayashi

    すべてあり得ない話で、いわゆる奇想小説の作品集。「無限大体系対話」は、或る船長からペルシャ語を習った男がペルシャ語で詩を書くが、それはいかなる言語でもなかったという話(ボルヘスに似たような話がなかったか?)。「『通俗歌唱法教本』より」では、歌声に色彩や質量があるとする。「ゴーゴリの妻」では 、空気を入れてふくらませるゴム人形を妻としたゴーゴリの話。「騒ぎ立てる言葉たち」では、語り手が起床して口をゆすいだところ、言葉たちが飛び出して、奇妙な要求をする。変わった話が読みたい人にお勧め。

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