Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• starbro

  読了日：2025/10/15

  書店で気になり、図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。フランス人作家・哲学者のトリスタン・ガルシア 、初読です。本書は、６つの短篇+１つの長篇、7つの物語、オススメは、「サンギーヌ」＆表題作「第七」です。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209296/

• ぽてち

  読了日：2025/11/02

  哲学者でもある著者の紡ぎ出す、ファンタジーともSFとも幻想小説とも読める7つの物語。それぞれは独立した短篇でなんの関連もないが、最後に収められた「第七」ですべてが繋がる驚愕の仕掛けがある。二段組500ページの大作で、本文は改行もほとんどないみっちり詰まった内容にめげそうになるが、あきらめないでよかった。フランスという国について知識がないと完全に理解するのは難しそうだが、単純に物語として楽しめればいいのかなと思う。訳者あとがきの解説（ぼやき？）もとても参考になった。

• アプネア

  読了日：2025/11/02

  SF、寓話、怪奇要素が盛り込まれた7つの物語が描かれていますが、哲学者でもある著者の思考や批判精神とも親和性があって、既存の概念に対する疑い、生と死、分断された世界、運命論と自由意志など、対立軸の境界で揺れ動く思考実験などが、物語の中核を成しているのかな。各話一見独立した物語のようですが、それぞれが微妙に交差・関連しているところも面白い。

• あいかわ

  読了日：2025/10/26

  500ページ超、2段組みの翻訳小説。SNSで面白いと見かけ、書店で1ページ読み、これは絶対読まないとと思い購入。あっという間に読んでしまった。どの話も情景が自然と浮かんでくる。輪郭がはっきりした、でも少し現実からズレた物語。全編通して「信じる」ということが何なのか、その根幹はどこにあるのか問われているように思った。エリセエンヌ、永久革命、半球が特に好きだった。

• Go Extreme

  読了日：2025/11/18

  若返りの効果をもつドラッグ 過去のあらゆる名曲が刻まれた楽器 顔と呼ばれる世界で最も美しいスーパーモデル 1973年に革命成就した世界 完全な分断が実現した世界 大量の鼻血を出し何度も生まれ変わる少年 記憶を保持したまま新しい人生 死なない男→死ねない男 物語の固有の力を完全に信頼 物事はそうあるようにしかありえない 真実に背を向け物語を語ることを好む姿 完全なるフィルターバブル 後ろ向きのパターン認識 フラット・オントロジー 強度への執着　読者は作品の共同創造者 近代の約束は裏切られた ポスト真実の時代

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