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謎のチェス指し人形「ターク」 ハヤカワ文庫nf

トム・スタンデージ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150506131
ISBN 10 : 4150506132
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

18世紀のウィーンにチェスを指す自動人形(オートマトン)が現れた。あまりに優れた性能のためたちまちヨーロッパ中で話題になるが、その真相は?

【著者紹介】
トム・スタンデージ : ジャーナリスト・作家。1969年生まれ、オックスフォード大学卒。英『エコノミスト』誌副編集長。テクノロジー、科学、ビジネスを歴史の観点から論じることを専門とし、『ニューヨーク・タイムズ』『ガーディアン』『ワイアード』などに寄稿する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Porco

    マリア・テレジア,バベッジ,ナポレオン,ポーと歴史的な人物が現れる謎のチェス指すトルコ人の旅路。18世紀を題材にしたフィクションかと疑うほどの登場人物だが、現実は小説よりも奇なりだ。時代が進みタークの対局を見守る客が、機械に対する性能の認知が上がるにつれて喋らなくなってくるタークが印象的。同作者の『ヴィクトリア朝時代のインターネット』のように文庫という媒体で読み物として消費するには、詳細すぎるほど内容は緻密だが、ノンフィクションミステリという側面もありこちらは中々楽しめた。

  • こまごめ

    元祖チェス指し人形タークを巡る数奇な運命。元々はマリア・テレジアを喜ばせるためにケンペリンという役人が作り上げたからくり人形(オートマトン)だったが、からくり人形のしくみを誰も説明出来ずにヨーロッパ各地でチェスを指す興行を行い大盛況だったそうです。

  • Cinita

    かつて欧米に旋風を巻き起こしたチェスを指し自動人形「ターク」のノンフィクション。18世紀当時の自動人形ブームから蒸気機関への技術史も面白いし、巡業の過程でバベッジに「知性を持った機械」というビジョンを与え、ポーに「魅力的な謎」と「手がかりから論理的に真相を導く」思考を与えたというのもロマンがある。終盤、どのように機械に知性の存在を認めるのか、知性とはいったい何なのか? といったところにまで踏み込んでいくのも、歴史がAI黎明期の現在に接続されるようで非常にワクワクしました。名著。

  • 緋莢

    1769年。ハンガリーの文官であるヴォルフガング・フォン・ケンペレンは、フランス人奇術師の舞台を見たことが きっかけで、チェスを指す人形を作ることになった。その人形は歴史上最も有名なオートマトンになり ベンジャミン・フランクリン、エカテリーナ大帝、ナポレオン・ボナパルト、チャールズ・バベッジ、エドガー・アラン・ポーらとの接点を持って…『ヴィクトリア時代のインターネット』著者の作品ということで、手に取りました。 (続く

  • garth

    ジーン・ウルフの「素晴らしき真鍮自動チェス機械」(若島正編『モーフィー時計の午前零時』所収)を訳させていただいた手前、読まないわけにはいかず。

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