トマス・ド・クインシー

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阿片常用者の告白

トマス・ド・クインシー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003226711
ISBN 10 : 4003226712
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

英国ロマン派屈指の散文家による自伝文学。幼少期の悲哀、放浪の青春から阿片常用の宿命の道程を描く。阿片の魅惑と幻想の牢獄を透徹した知性と感性の言語によって再構築した本書は、ボードレールはじめ多くの詩人や作家たちの美意識を方向づけた。新訳。

目次 : 第1部(読者へ/ 序の告白)/ 第2部(阿片の快楽/ 阿片の苦痛の序/ 阿片の苦痛)/ 『阿片常用者の告白』付録

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    阿片吸引で『クブラカーン』のような幻視性のある超自然の詩を得た、ロマン派詩人のコールリッジとも交友のあった、阿片常用者のド・クインシーによる幻想譚とも呼べる怪作。矢鱈、時代錯誤で大仰な訳文と堕落したインテリ男子における、言い訳とも取れそうな、阿片に纏わる哲学的(!?)薀蓄で煙に巻かれた様な印象です。

  • Kouro-hou

    1821、著者36歳時の自叙伝ダメ人間風。大学在籍時に歯痛だので阿片チンキやったら、痛みを通り越してトリップして吹っ飛んだ模様。本人は大丈夫大丈夫、今は止めたし、とか言っているがどう見てもラリるラリで、後日談的付録でもずっとラリってます。しかしボリューム的にはそれ以前の苦難の倫敦放浪時代の記述が多めなんですね。そこで出会い、再会の叶わなかった娼婦との美しい思い出なんかもあったり。で、トリップして幻想怪奇風に彼女の幻覚を見たりするんです。神経鋭くなりすぎて劇場とかマジヤバイが小難しく書かれているのも好き。

  • やまはるか

     図書館本 全体の3分の1程度はなぜ阿片常用者になったかの記述に充てられている。苦しい青春を過ごすうちに結局は街角の薬種商から1シリング渡して半ペニーの釣りを受け取って買った。阿片常用者となって、阿片の量を減らそうとするとあるところまでは減らせても、その先には激しい苦痛が伴うこと、阿片中毒で恐ろしいのは夢を見ることで、夢の恐ろしさは現世を越えあらゆる無限の可能性を秘めていることで、限度のない事象に無抵抗で晒される。夢が暴走したらどうなるのか想像に難くない。1800年代初頭のこと。

  • 春ドーナツ

    第一部「序の告白」の中途で読みさしたのは、或る予感を抱いたからだった。ローレンス・スターンの「トリストラム・シャンディ」や夏目漱石の初期作品を彷彿とさせる文章である。凝った訳文も嬉しい。私の大好きな軽妙洒脱が書を通して輝いていた。肝心の「告白」にあたる前に調べにかかる。なんと本書には続篇があるらしい。ふむふむ。常日頃、国書刊行会の出版事業には感動しているけれど、まさか「トマス・ド・クインシー著作集」全四巻を刊行しているとは!読書計画が組み立てられる瞬間は、いつもときめく。予感は現実となろう。全部読むのだ。

  • 1.3manen

    1602年オックスフォード大学ボドレー図書館開館(211ページ)。本好きにとっては一度は行きたい。自伝文学だと。「貧乏人の方が金持ちよりも遥かに悟ったところがあり―彼らは如何ともし難い災厄、取り返しのつかぬ損失と自分が考える事に対しては、金持ちよりも一層さっぱりと快く諦める」(107ページ)。そうかもしれない。達観してしまえばそれまでか。牛津と書いてオックスフォード、剣橋でケンブリッジとは(113ページ)。122ページにあるが、幸せだった日はなかなか言えないが、5年間とか1年ならあったのでは、とは意味深。

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