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イラク戦争は民主主義をもたらしたのか

トビー・ドッジ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622078333
ISBN 10 : 4622078333
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

憲法制定と選挙。民主的制度の構築は進んだが政治は腐敗と暴力の渦中にある。責任はどこに。イラクは再び中東の火種となるのか。「戦後」がわかる簡潔な一冊。

目次 : 序 未来の展望/ 第1章 暴力の推進要因/ 第2章 反体制暴動から内戦へ―暴力の担い手たち/ 第3章 アメリカの政策と対暴動ドクトリンの復活/ 第4章 行政と軍事的能力の再建/ 第5章 エリート間の排他的な取り引きと新しい権威主義の高まり/ 第6章 攻守の逆転―中東におけるイラクの役割の変化/ 結論

【著者紹介】
トビー・ドッジ : ロンドン大学東洋アフリカ研究学院より博士号取得(イラク政治)。ウォーリック大学等を経て、現在、国際戦略研究所(IISS)のシニア・コンサルティング・フェロー(中東地域)とロンドン・スクール・オブ・エコノミクス国際関係学部教授を兼務

山岡由美 : 津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。出版社勤務を経て、翻訳業に従事

山尾大著 : 2010年京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科一貫制博士課程修了。2010年日本学術振興会特別研究員(PD)。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院専任講師。専門はイラク政治、中東政治、比較政治、国際政治。著書に『紛争と国家建設―戦後イラクの再建をめぐるポリティクス』(明石書店 2013)(第17回国際開発研究 大来賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    2012年初出。文化に対する理解の重要性と並んでマニュアル(対暴動ドクトリン)が強調するのは、住民側の感情や活動を沈静化させるためにとるべき戦略(65頁)。イラクの未来は、国民が必要とするサービスを行政機関が提供できるか否かに左右される(110頁)。戦後のイラクは波乱の連続。国連は2012年を最後に暴力による死者の情報開示していない(169頁)。長期紛争を経験した社会では、殺人を禁じる社会基準の低下が共通して認められる。殺人を禁じる慣習が衰退するため(171頁)。 

  • yooou

    ☆☆☆★★イラク戦争の是非を飛び越え、戦後のイラクが民主主義を実現できるのかというお話。戦前・戦後のイラク国内の勢力動向。なぜオバマ政権下でアメリカが軍をあっという間に撤退させたのかが詳しくわかりました。

  • coolflat

    民主国家建設を目指して進められた米国の介入が、当初の想定に反して独裁化に帰着したのかを炙り出している。03年のイラク侵攻以降、米国はイラクを自由主義国家に変換しようと試みる。そのために国軍を解体し、既存エリートを権力から追い落とす。しかし05年の反体制暴動と06年の内戦に直面したことで、政策を大幅に縮小、国家を変換するのではなく、米国の撤退後も持ちこたえるだけの強さを備えた行政及び軍事機構の設立にシフトする。だが一連の失敗の隙をつく形でマーリキーが台頭。マーリキーは権力を集中管理し、半ば独裁化するわけだ。

  • terbagus

    国家が安定する時とはどのようなときか、逆に不安定になるときはどのようなときか、イラクを題材に具体的に丁寧に語られています。日本人は民度が高いから、戦後民主主義が定着して発展したと考えられていますが、カリスマを徹底的に嫌ったことも一因かもしれないとこの本を読んで思いました。イラク戦争時、米国の利権がやたら批判されていましたが、治安に振り回されてそれどころではなかったようですね。なぜか、日本のマスコミはアメリカに都合のいいことは書かないですね。

  • Kenji Suzuya

    イラク戦争後のイラクの内戦・混乱について、宗派など社会文化的要因、行政・治安機関の脆弱性、独占的なエリート連合、という3つの側面から検討している。現在への視角としては、マーリキーによる軍・治安機構の掌握過程、直近のイラクと周辺国との関係についても言及されていた点は有用だった。

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