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失われた二〇世紀 上

トニー・ジャット

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784757142251
ISBN 10 : 4757142250
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

思想の役割と知識人の責任とは。アーサー・ケストラーからエドワード・サイードまで知識人を通してマルクス主義・ファシズムなどの20世紀的課題を再検討する。

目次 : 序 わたしたちが失った世界/ 第1部 闇の奥(典型的知識人アーサー・ケストラー/ プリーモ・レーヴィにかんする基本的事実/ マネス・シュペルバーのユダヤ的ヨーロッパ/ ハンナ・アーレントと悪)/ 第2部 知識人の関与―その政治学(アルベール・カミュ―「フランスで最高の男」/ 空虚な伽藍―アルチュセールの「マルクス主義」/ エリック・ホブズボームと共産主義というロマンス/ さらば古きものよ?―レシェク・コワコフスキとマルクス主義の遺産/ 「哲人教皇」―ヨハネ・パウロ二世と現代世界/ エドワード・サイード―根なし草のコスモポリタン)

【著者紹介】
トニー・ジャット : 1948‐2010。ロンドンに、ユダヤ人の両親のもとに生まれる。高校・大学時代には左派シオニストとして夏休みをイスラエルのキブツで過ごすなどするが、第三次中東戦争をきっかけに幻滅。ケンブリッジ大学キングズ・コレッジとパリ高等師範学校に学び、オクスフォード大学セント・アン・コレッジで教鞭をとった後、1987年からニューヨーク大学のヨーロッパ研究教授として迎えられる。専門はヨーロッパ現代史。2009年に、イギリス政治に関する著作の、生涯の功績を称えられてオーウェル賞を受賞

河野真太郎 : 1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。一橋大学大学院商学研究科准教授

生駒久美 : 1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程休学中。オクラホマ大学大学院英文科博士課程留学中

伊澤高志 : 1978年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程単位取得退学。立正大学文学部特任講師

近藤康裕 : 1980年生まれ。一般大学大学院言語社会研究科博士課程修了。東洋大学経済学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Miyoshi Hirotaka

    歴史は氷山のようなもので、見えない部分の方が大きい。マスコミが多用する「激動」、「不透明」という表現は、説明ではなく、思考停止の言い訳に過ぎない。我々が見えないものは、20世紀のある時点でははっきりと見えて理解されていた。英国の歴史家が縦横無尽の知力を使い、それを解き明かす。上巻ではユダヤ人、マルクス主義にスポットが当たる。20世紀は、国家、民族、イデオロギー、言語、人種など、重なりが多く似ているが、同じではない集団がバラバラに動いて個別最適を求めた結果、制御不能な複雑な動きになり、大きな悲劇が起きた。

  • 風に吹かれて

    1994年から2006年のThe New York Review of Booksに掲載された10本のエッセイ収録。ファシズム、社会主義などに関わる知識人の言説を紐解きながら忘れ去ってはならない20世紀の記憶を呼び戻す。アーサー・ケストラー、エリック・ホブズボーム、エドワード・サイードなど。印象深いエッセイの一つがアルベール・カミュを扱った章。なぜ死後しばらくしてから発行された『最初の人間』がフランス人に受け容れられたのか。トニー・ジャットの透徹した眼に薄っすらと何かをにじませているかのような文章だった。

  • yooou

    うわ。難しかったー。言及されている人について知らないとちょっと歯が立たない感じです。めげずに下巻突入です。

  • oko1977

    ユダヤ人やパレスチナ人の迫害について、事実を訴えた知識人の功績や、無責任な思想を社会に流布させた知識人の無責任さを知識人ごとに述べた本。過ちを繰り返さないためには、なんとなくの紋切り型の歴史の捉え方ではなく、体系的な理解まで必要だと感じた。すべての人が到達することは難しいので、現代学者および報道機関に期待したいのだが、現実を見ると昔よりは遥かに高度な情報社会となった今でも、まだまだ道のりは長そうだ。

  • n-mochizuki

    二十世紀という時代ほどユダヤ人がフォーカスされた時代はなかったかもしれません。いろいろな意味でそのシコリは今世紀にスライドしてきてます。上巻ラストにかけて、マルクス主義が取り上げられてます。もはや過去の思想と思いがちでしたが、意外に改良されたマルクス主義がこれからの時代に出てくるのかもと思わせる内容です。それにしても我々は先進の科学技術は手にしておりますが、思想的には全く進歩できていないのかもしれませんね。

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