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20世紀を考える

トニー・ジャット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622079163
ISBN 10 : 462207916X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

名著『ヨーロッパ戦後史』の歴史家が語り尽くす百年の精神史。
ホロコーストとシオニズム、ファシズムと共産主義、知識人の存在理由を自伝と交差させた究極の遺著。

「本書はヨーロッパとアメリカ合衆国における近現代の政治思想の歴史だ。
その主題は、19世紀終盤から21世紀初頭にかけてのリベラル、社会主義、
共産主義、ナショナリスト、そしてファシストの知識人たちによってさまざまな
かたちで理解された、権力と公正である。
 本書はまた、20世紀の半ば、第二次世界大戦とホロコーストという歴史的
激動の直後に、そして東欧で共産主義者たちが権力を掌握しつつあった時に
ロンドンに生まれた歴史家にして評論家のトニー・ジャットの知的な伝記でもある。
 そして最後に、本書は政治思想の限界、そしてその再生の可能性、についての、
また政治における知識人の道徳的・精神的失敗、そしてその義務、についての思索
でもある。」(ティモシー・スナイダー)

 「20世紀を過去のものだとしてしまう際に、わたしたちは何を失ったのか? 
近い過去のどの部分が忘却されており、よりよい未来を建設するためには
何を取りもどして利用できるのか?(…)その結果できあがったのは、このうえなく
活発な対話である。これ以上の結果は望むべくもなかっただろう。」(トニー・ジャット)

[著者紹介]
トニー・ジャット(Tony Judt, 1948-2010)
ロンドン生まれ、ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリの高等師範学校を卒業。オクスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学教授に就任。1995年からレマルク研究所長としてヨーロッパ研究を主導した。『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』その他に寄稿。 著書に『マルクス主義とフランス左翼』(1990)『過去未完了』(1992)『知識人の責任』(1998)など。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、2008)はピュリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。 2010年8月6日、ルー・ゲーリック病により死去。没後、『荒廃する世界のなかで』(みすず書房、2010)、『記憶の山荘 私の戦後史』(みすず書房、2012)が刊行される。

ティモシー・スナイダー(Timothy Snyder)
1969年、アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。イェール大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史。著書に『赤い大公――ハプスブルク家と東欧の20世紀』(池田年穂訳、慶應義塾出版会、2014)など。Bloodlands: Europe Between Hitler and Stalin, a history of Nazi and Soviet mass killing on the Lands between Berlin and Moscow (2010) はハンナ・アーレント賞を始め数々の賞を受けている。

[訳者]
河野真太郎〈こうの・しんたろう〉
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を満期退学。博士(学術、一橋大学)。一橋大学商学研究科准教授。専門は20世紀イギリスの文化と社会、新自由主義とその文化、批評理論、ウェールズ英語文学。著書『〈田舎と都会〉の系譜学──二〇世紀イギリスと「文化」の地図』(ミネルヴァ書房、2013)、編著『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』(研究社、2013)、訳書 ジャット『忘れられた二〇世紀』(共訳、NTT出版、2012)、ウィリアムズ『共通文化に向けて――文化研究I』(共訳、みすず書房、2013)など。

【著者紹介】
トニー・ジャット : 1948‐2010。ロンドン生まれ。ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリの高等師範学校を卒業。オクスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学教授に就任。1995年から、レマルク研究所長としてヨーロッパ研究を主導した。『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』その他に寄稿。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、2008)はピュリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。2010年8月6日、ルー・ゲーリック病により死去

ティモシー・スナイダー : 1969年、アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。イェール大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史。Bloodlands:Europe Between Hitler and Stalin,A History of Nazi and Soviet Mass Killing on the Lands Between Berlin and Moscow(2010)はハンナ・アーレント賞を始め数々の賞を受けている

河野真太郎 : 1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を満期退学。博士(学術、一橋大学)。一橋大学商学研究科准教授。専門は20世紀イギリスの文化と社会、新自由主義とその文化、批評理論、ウェールズ英語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    2012年初出。ユダヤ人ということは境界線の中に閉じ込められ、教育もなく、貧しい小さな世界に属することを意味します。引きこもったユダヤ人世界はとびぬけて教養があり読み書きに長けたものであり、ひとつの文化だった。過剰な自負心と、自分たちが脆弱という深い感情が生まれた(42頁〜)。心理学は、自己欺瞞、必然的な受苦、没落、自己意識、自己に対する知、克己と窮極的な回復へといたる物語を提示(60頁)。18Cのラディカルな熟練工や土地を奪われた農民の道徳経済(モラル・エコノミー)は、資本主義の破壊的創造性と、

  • 風に吹かれて

     1948年に生まれ戦後世界と共に生きた歴史家(2010没)の自伝と20世紀政治の精神史を東欧の歴史研究家ティモシ―・シュナイダーが聞き取りまとめた本。語り手と、深い知見に裏付けられた質問で話を引き出す聞き手による共著と言ってもいいと思う。  いかなる国の問題であっても発言せねばならない事柄については指摘するのが知識人であるとするトニー・ジャット。自分が属する国にとらわれない姿勢が彼の発言への信頼を生んでいると思う。➡

  • ジュン

    トニー・ジャット/ティモシー・スナイダー『20世紀を考える』(みすず書房)。優れた歴史書、政治学、倫理学、そして伝記を兼ねた一冊。河野真太郎氏の翻訳も素晴らしい。2015年のベスト本であり、私にとっては思考のタネ本となっている。愛しすぎる一冊。

  • Fumi Kawahara

    自分がいかにヨーロッパに無知であるかを痛感する。日本は西洋化したわけなんですが、それにも関わらず、分らない。こういう、思想とか社会学の方面から歴史や西欧・東欧・中欧を語られると、分らない。こちら側に理解するための基礎認識がない。それでもかろうじて、共感できる所に付箋を貼って行けば、前半のユダヤ人よりも、やはり後半の米国についてのことの方に多く付箋がつく。米国人に対する見方は、欧日共に一致する感じ?経済学者の名前は出て来るものの、経済史的視点はなく。私はやっぱり、経済から見た方が歴史は理解しやすいかな〜。

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