トッド・e・ファインバーグ

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意識の神秘を暴く 脳と心の生命史

トッド・e・ファインバーグ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326154647
ISBN 10 : 4326154640
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

意識や心を「神秘の神棚」にまつる時代はもう終わった。前著『意識の進化的起源』のエッセンスをまとめ、意識の解明に挑む知的スペクタクル!

目次 : 第1章 どうして意識は「神秘に包まれて」いるのか?/ 第2章 ギャップに迫る―イメージと情感/ 第3章 脊椎動物の意識を自然科学で解き明かす1 心的イメージ/ 第4章 脊椎動物の意識を自然科学で解き明かす2 情感/ 第5章 無脊椎動物の意識という問題/ 第6章 意識を生みだす特性とは何か/ 第7章 原意識の進化とカンブリア仮説/ 第8章 主観性を自然科学で解き明かす

【著者紹介】
トッド・E・ファインバーグ : M.D.(医師)、マウント・サイナイ医科大学。マウント・サイナイ医科大学教授。専門は意識科学、特に自我の精神医学

ジョン・M・マラット : Ph.D.in Anatomy(解剖学博士)、シカゴ大学。ワシントン大学・アイダホ大学WWAMI医療教育プログラム准教授。専門は分子系統学や形態学、特に脊椎動物の解剖学

鈴木大地 : 博士(理学)、筑波大学。日本学術振興会特別研究員(自然科学研究機構生命創成探究センター)。博士号取得後、日本学術振興会海外特別研究員などを経て現職。専門は進化発生学や神経科学、特に初期脊椎動物の神経系の進化。生物学の哲学や心の哲学にも関心があり、哲学者との共同研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bapaksejahtera

    「わたしとは何か」や「魂」の問題に繋がる「意識」について、本書は生物発達史を解剖学的並びに哲学的に述べる。意識や個体認識は生物進化の上に与えられた勲章の如き物ではない。生物進化の結果、脳に固有にシステム化した意識や主観性が登場した。これは神経生物学的特性にほかならないという説明で一貫している。翻訳は極めて流暢で分かり易く、丁寧な索引や基本的用語の巻末説明などが理解を助ける。そのため本文はややゴテゴテした感じは受けるが、豊富な図版とともに、著者の主張が極めて解り易い。この分野初学の私の理解に最も役立った。

  • mim42

    前著の発展的サマリ。ページ数少なく簡潔に纏められていて良し。意識の三分類(情感、外受容/イメージ、内受容)と意識の進化(生命、反射/恒常性、主観/意識)の三段階が明確に論じられる。意識の起源については前著の議論が簡潔に辿られる(カンブリア爆発)。古典的条件付けから大域的オペラント学習への進化に情感意識の鍵、自/他-存在論的還元不可能性、哲学と科学の隔たり等、興味深い議論の扉も数多用意されている。意識の利点とは則ち、多様な感覚入力の組織化、柔軟な行動の選択/舵取り、近未来予測、新状況への対応等。

  • gachin

    外界のあらゆる状況に対応できるような反射を生得的に具えることはできない。なので、学習・オンサイト判断系として意識が存在する。という考え方が面白い。免疫系みたいな感じなのね。/ 部位局所的地図が意識の成立に必要としている理由がよくわからなかった。空間情報の無いシグナルを複数受けた上で行動を変える、という行動にも意識が適応的に入り込む余地があると思う。若しくは、こういう状況はproto意識みたいな感じで解釈できるのかな。/ 訳者後書きの「ホロンとしての相同物」という考え方が最高に面白い。/ 用語解説が助かる。

  • Votoms

    前著『意識の進化的起源』を超コンパクトにまとめあげた一冊。この本を最初に手にとった人で更に詳細な議論を追いたいなら、前著を読めばいいと思う。 著者らの立場はサールの提唱した生物学的自然主義を発展させたもので、神経生物学を中心にして意識の解明に試みるものであり、特に動物の意識に関心がある人は一冊置いておくにこしたことはないと思う。実は私はサールの本は挫折してしまったのだが、この本を読んでもう一回チャレンジしようと思った。

  • y

    意識とは何かを生命の発生・進化に沿って説明しています。一度では理解できず、読み返してみてやっと理解できました。 ここから先は個人的なメモとして… 意識は外受容・内受容・情感の3つのドメインに分かれている。 意識についての神経存在論的な主観的特性とは、参照性・心的統一性・心的因果・クオリア。 このことから、説明のギャップが複数ある。

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