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なぜ皆が同じ間違いをおかすのか 「集団の思い込み」を打ち砕く技術

トッド・ローズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819395
ISBN 10 : 4140819391
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「集合的幻想」とは―。事実に見えたことが実際には思い込みだったにもかかわらず、間違った認識に基づいて大勢が行動すること。ありもしないことを皆で信じる「集合的幻想」は、社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害をもたらす。自身も「幻想」を体験した心理学者が、脳科学・心理学の知見と多くの事例をもとに、幻想にとらわれる過程、打破する方法を解説。ぶれない思考や正しい認識を身につけ、豊かな人生を送るための必読書!

目次 : 第1部 同調世界の闇(裸の王様たち―「物まね」の連鎖が起きる理由/ 仲間のためなら嘘もつく―個の利益より集団の利益/ 裏切りの沈黙―脳が求める多数派の安心感)/ 第2部 社会に潜む罠(模倣の本能―他人のまねが絆をつくる/ 多数派の恐ろしさ―「自分はバカじゃない」ルール/ 安全さの落とし穴―「みんな」の価値観は誤解だらけ)/ 第3部 パワーを取り戻す(自己一致を高める―満たされた人生のために/ 信頼は何よりも強い―不信の幻想を打ち砕く/ 真実とともに生きる―信念に基づく声の力)

【著者紹介】
トッド・ローズ : 誰もが活気ある社会で満ち足りた人生を送れるような世界の実現を目指すシンクタンク“ポピュレース”共同設立者・代表。ハーバード教育大学院心理学教授として“個性学研究所”を設立したほか「心・脳・教育プログラム」を主宰した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • harass

    「同じ社会の自分以外の者はそう思っている」と思い込む集団的幻想を打破するには具体的にどうすればいいのかを論じる。近年の米国内の分断を懸念する著者。集団的幻想というものの例や脳科学をつかった実験、チェコビロード革命、など興味深い内容が多く、読みやすい。苦学した著者自身の体験や、ネットで先鋭化しやすくなった集団的幻想の仕組みなどを紹介。防ぐのは難しくても、仕組みが分かれば取っ掛かりにはなるだろう。意見に違和感を感じても、それをスルーしてしまうことが幻想を強固にしてしまうとか。なかなか良書。

  • R

    同調圧力や集団心理などを扱った本。SNSのデマ拡散とかをイメージしがちだけど、人間の集団生活ではそこかしこに昔からあるものだと思い出す。暗黙のルールというのが、いつの日か解決しているのに続けられていて形骸化しているものなど、打破すべきものも多いので、それを破壊する行為を推奨しているわけだが、無用化していない場合もあって、より混乱を招きそうと思うのは、老害で変化を嫌悪しているだけだろうか。集団に逆らうという行動には意味があり、そういう人がいるというのもまた意味があると思う一冊。

  • よっち

    自身も「集合的幻想」を体験した心理学者が、脳科学・心理学の知見と多くの事例をもとに、幻想にとらわれる過程や、打破する方法を解説する一冊。物まねの連鎖が起きる理由、個より集団の利益を意識する、脳が求める多数派の安心感、他人のまねが絆をつくる、自分はバカじゃないルールなど、「集合的幻想」は社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害をもたらすとして、、そうならないためにも自己の思いに忠実であることを目指して、様々な集団ともコミュニケーションを取り、相手を信頼することが重要とする著者の考えには頷けるものがありました。

  • vy na

    自己一致が重要。その為には外界からの目線で自分を評価しない事。他人がどう考えるかが重要ではなく、自分がどう考えどう感じるか。自尊心を高めると言うことは、自分自身を信じる力を高めること。ヒントは自分の行動の中にある。文中より、「自分の心を信頼し、自分は幸福に値する事を知る事だ」第一に、自尊心は私的な体験を通して自分の中心に宿る。  ただ流されて“どうでもいいよ“と思うのではなく、自分の心に問いを立て、自分を信じる心を高めていく事で、自己一致な状態を保つ。すると集団による思い込みをなくせるはず。

  • くさてる

    集団に属する個人の過半数がある意見を内心では拒絶しながら、他のほとんどの人はそれを許容していると(誤って)推測することで発生する、「集合的幻想」に関する本。具体例も多く、読みやすい語り口でたいへん興味深く読みました。差別やデマ、社会的な間違いを引き起こすこの罠をどう避けたらいいのか?辛い例も多いですが、希望が持てる話も多くあります。おすすめ。

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