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繁栄からこぼれ落ちたもうひとつのアメリカ

デール・マハリッジ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784478021408
ISBN 10 : 4478021406
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アメリカはいったいどこで間違えたのか?ピューリツァー賞受賞ジャーナリストが言葉と写真で綴る30年間、80万5000キロの旅。明日の日本の悲劇がここにある!


ホームレスや失業したワーキング・クラスの人々の暮らしぶりや思いを如実に描くノンフィクション。レーガノミクスの1980年代から現代まで、人々の暮らしを支えてきた製造業を切り捨て、大部分の労働者の賃金を上げないまま、人口の上部1%の収入だけを引き上げたら社会はどうなるのか、その現実がまざまざと描かれる。


目次
本書に寄せて ──ブルース・スプリングスティーン


はじめに
プロローグ 2009年の旅のスナップ


子午線80度と90度のはざまに
陸の孤島に住む女性 ──デトロイトで
丘の上の家──ミシガンで
踊る男 ──ルイビルで
社会のはずれに住む男 ──ナッシュビルで
クレジットカードで銀行強盗 ──テネシーで


Part1 先の見えない30年の旅に出たアメリカ  ──1980年代
1. はじめての放浪の旅
2. ネクロポリス
3. 新人ホームレスを探して
4. ホーム・スイート・テント
5. 労働キャンプで見た本当のどん底


Part2 アメリカの旅は続く  ──1990年代
6. ふたたび放浪の旅へ
7. パイプ爆弾をトランクに
8. 製鉄所跡の廃墟で


Part3 飢えは静かに広がっていく  ──2000年代
9. 空っぽになった冷蔵庫
10.ワーキングプア ──オースティンのマギーたち
11.マギーに対するマーレイ氏の考え


Part4 彼らのその後を追って  ──2000年代後半
12.あの古い操車場へふたたび
13.ネクロポリス ──地獄のあとに
14.“新人ホームレス”サムを探して
15.テントからの脱出 ──ホーム・スイート・“ホーム”
16.マギー ──それでも前を向き続ける
17.マーレイ氏に対するマギーの意見


Part5 屋根が吹き飛んだアメリカ  ──2000年代後半
18.捜索と救出
19.ニューオリンズのジャズ
20.太陽の街の身代わり
21.この国を破壊した「魔の実験」
22.ウォール街のビッグボーイズ
23.ニュージャージー郊外の怒り


Part6 再生と、新しい未来への旅
24.ニューハンプシャーの製紙工場の町で
25.大地の恵み ──カンザスシティ
26.街は甦るのか
27.未来と過去を見つめて


終章
謝辞
訳者あとがき
参考文献


 





【著者紹介】
デール・マハリッジ : 作家・ジャーナリスト。1956年生まれ。1990年、『And Their Children After Them』でピューリッツァー賞を受賞。現在コロンビア大学ジャーナリズム大学院准教授

マイケル・ウィリアムソン : フォトジャーナリスト。1957年生まれ。1990年、『And Their Children After Them』でピューリッツァー賞を受賞。2000年、コソボ難民取材の写真でピューリッツァー賞を受賞。1993年からワシントンポスト紙のカメラマンをつとめる

ラッセル秀子 : 翻訳家。聖心女子大学卒、米国モントレー国際大学院修士課程修了。現在、同大学院助教授。カリフォルニア州モントレー在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ステビア

    優れたルポなのだが、後半になるにつれ強まる左翼的メッセージがすこし艶消し

  • sasha

    小さいけれど手入れの行き届いた家に住み、子供を育て、毎日仕事に通った。それでもある日を境に人々は貧困の波に飲み込まれる。富める者が今以上に富めば貧しい者にも富がしたたり落ちて来るというトリクルダウンという幻想。その上に成り立ったアメリカ社会は、今、これまでにないほどの貧困層を生み出している。30年に渡る著者たちの取材の集大成は、近い将来の日本の姿かもしれない。もうアメリカの真似ばかりするのは止めようよ。「ふつうの人」が「ふつうに」生活出来る社会。それを目指さなくてはいけないんじゃないのか。

  • 茶坊主

    返却期限ぎりぎりで端折って読んだ 1980年代、ホームレスに焦点をあてて取材した2人のジャーナリスト。 それから10年程度の間隔で、2010年代まで約30年間 当時のホームレスのその後や現在のホームレスの実態をたどったルポ。 普通に働く中流家庭が、仕事を失った途端に 果てしない貧困に飲み込まれていく恐ろしさをいやというほど思い知らされる コミュニティとの関わりや自給自足を目指すことで 解決方法の一つを提案しているけど やはり国家の責任は大きい 本書の出版から約10年 アメリカの現在が気になる

  • kumonosuke

    先進国、繁栄国の中でもとてつもない格差が生じており、なすすべなしといった感じである。最低限の人間らしい尊厳をもった生活が脅かされている。明日は我が身と思うとぞっとする。著者・写真家が現実を直視できるところは、プロ根性なのか、正義感なのか… 一億総中流国家と言っていた時代の日本が懐かしい…

  • 石臼

    アメリカで増えつつあるワーキングプアを含めた貧困層を追ったルポ。アメリカでは経済成長率を上回る速度で、富の上位層への集中が高まっている。数字の帳尻を合わせているのは、中産階級の消失だ。産業が効率化し、グローバリズムが進んだ結果として、中産階級の仕事と賃金が機械や途上国に奪われた結果だ。アメリカは決して特殊なわけではなく、ただ他の国より一歩先を行っているだけだ。ここから学ばなければ日本と日本人も同じ道を辿るだろう。

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