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ISBN 10 : 4622077965
Content Description
ジークムント・フロイトはいかにナチスのはびこるウィーンから脱出し、ロンドンへと逃れたのか?本書はフロイトの晩年に重点を置き、ロンドンへの脱出の顛末をつづったノンフィクションである。82歳の高齢で亡命するだけの資金もない精神分析家がウィーンを発つまでの日々を辿っていくと、あるひとりの男の存在が浮かび上がってくる―フロイト家の不正蓄財を管理するべくナチスから派遣された将校、アントン・ザウアーヴァルトである。これまでに数々の伝記で語られてきたフロイト像を検証し、フロイトが精神分析学史に遺した功績に触れながら、物語はフロイト家とザウアーヴァルトをめぐる謎の解明へと収斂されていく。
目次 : 憎悪の官僚制/ 伝記および閲覧制限つき文書/ 精神分析家のつくられかた/ セックス、子どもたち、家族の秘密/ ナチスの台頭/ 詩人と分析家/ フロイトの八十歳の誕生日/ 茶碗の中の世界史―オーストリア併合/ フロイトの生涯における最悪の日/ アントン・ザウアーヴァルト/ 自由/ 『モーセという男と一神教』/ 最後の言葉、最後の闘い/ 戦後―一九四〇年から一九五〇年におけるドイツとオーストリアの精神分析/ 秘密の銀行口座
【著者紹介】
デヴィッド・コーエン : 1946‐。オックスフォード大学で心理学を学ぶ。心理学博士。心理学者として著書を書くと同時に、雑誌『心理学ニュース』を創刊して編集長を務め、ジャーナリストとして映画・テレビ番組の制作にもあたってきた
高砂美樹 : 1962年茨城県生まれ。1991年筑波大学心理学研究科修了。学術博士。現在、東京国際大学人間社会学部教授。心理学史・神経科学史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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