デヴィッド・グレーバー

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万物の黎明 人類史を根本からくつがえす

デヴィッド・グレーバー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334100599
ISBN 10 : 4334100597
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史!人類史を根本からくつがえす。人類の歴史は、これまで語られてきたものと異なり、遊び心と希望に満ちた可能性に溢れていた。

目次 : 第1章 人類の幼年期と決別する―あるいは、なぜこれは不平等の起源についての本ではないのか/ 第2章 よこしまなる自由―先住民による批判と進歩の神話/ 第3章 氷河期を解凍する―鎖をつけたりはずしたり―人間政治の変幻自在な可能性/ 第4章 自由民、諸文化の起源、そして私的所有の出現(必ずしもこの順番でなくともよい)/ 第5章 いく季節もむかしのこと―カナダの狩猟採集民は奴隷をもち、カリフォルニアの狩猟採集民は奴隷をもたなかった理由、あるいは、「生産様式」の問題/ 第6章 アドニスの庭―不発の革命、すなわち、新石器時代の人びとはいかにして農業を回避したのか/ 第7章 自由の生態学―最初は跳躍し、ときにつまずき、ときに切り抜けながら、いかにして農耕は世界に広がっていったのか?/ 第8章 想像の都市―メソポタミア、インダス川流域、ウクライナ、中国など、ユーラシア大陸に最初に誕生した都市民たちは、いかにして王のいない都市を建設したのか/ 第9章 ありふれた風景にまぎれて―アメリカ大陸における公営住宅と民主主義の先住民的起源/ 第10章 なぜ国家は起源をもたないのか―主権、官僚制、政治の卑賎なるはじまり/ 第11章 ふりだしに戻る―先住民による批判の歴史的基盤について/ 第12章 結論―万物の黎明

【著者紹介】
デヴィッド・グレーバー : ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス人類学教授。著書に『負債論』(以文社)、『ブルシット・ジョブ』(岩波書店)などがある。時代を象徴する思想家であり、著名な活動家でもある。一時代を画する運動となった「ウォール街を占拠せよ」に、その初期より貢献した。2020年9月2日逝去

デヴィッド・ウェングロウ : ロンドン大学考古学研究所比較考古学教授。ニューヨーク大学客員教授。著書に『What Makes Civilization?』(未邦訳)など。アフリカや中東で考古学のフィールドワークを行い、ガーディアン紙やニューヨーク・タイムズ紙に論説を寄稿している

酒井隆史 : 大阪公立大学教授。専門は社会思想史、都市社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    議論沸騰の書。自由と可能性の書でもある。予備知識のない中でよくぞ本書を見出だしたと自分を褒めたい気分。感想は後日。ハラリやダイヤモンド等はかなり厳しく批判されてる。人類学も考古学もその成果はめざましい。我々はその一端をも知らないとつくづく。三内丸山も考古学の進展で理解が深まるかな。

  • 逆丸カツハ

    Twitterで見かけた本書の中国史のパートへの批判が自分のレベルでも正鵠を得ているように思え、感動が低減したのだが、それでもなお考えさせられた。本書では通俗的な意味での「進化論」的な歴史観が否定されつつ、評者によって種の起源と並び称されるという現象が起きているが、たしかに、国家の種の起源と言えるものがあると思う。国家の起源について他に取り得た可能性が多数ある中で何かが選ばれたという記述スタイルを取っているから。正確には知り得ないが、柄谷行人の世界史の議論にもいくらか修正が必要なのかもしれないとも思った。

  • hiroizm

    人間は自由で無邪気、文明はその自由を犠牲にするというルソー、人間は凶暴で戦争好き、文明はその卑しい本能を抑え込むとするホッブス、現代に広く波及しているその人類史観に対し、アメリカ大陸先住民社会の研究成果を中心に、歴史に埋もれた文献や縄文時代も含む最新の考古学人類学の知見を加え、先史時代の複雑で多様で創造性豊かな新たな人間社会像を提示する意欲作。上下2段組約600Pの重量級、大変な読書だったがとても面白かった。「ホモ・サピエンス全史」「銃・病原菌・鉄」をかなり批判しているので、それを読んだ人には強くお勧め。

  • わたなべよしお

     「万物の黎明」の後では、ユヴァル・ノア・ハラリもジャレド・ダイアモンドも疑わざるをえなくなる。まさに人類史を根底からひっくり返す爆弾だ。この本が人類史を画する歴史的名著となるのか、それは時による判断に任せるが、この知的刺激は何物にも代えがたいし、こんなこと、どうして指摘されるまで分からなかったのだろうと感じさせる名著の条件を十分に満たしている。「啓蒙」前の人類は複雑な思考もできないほど知能が低かったなんて、言われてみれば、そんなことはないよなぁ。

  • きゃれら

    書評で必読と思ったが値段にびびって図書館で借り、貸出期間いっぱいをかけてようやく読み終えた。明日が返却日である。865グラムという重さも納得の人類史の常識をひっくり返す驚愕の書。自分はルソーもホッブス未読なのに彼らの呪いに囚われていたことを思い知った。彼らはなんのエヴィデンスもなく自分の想像力だけを頼りに語っていたわけで、考える前提にしちゃいけない。今の社会がどうしてこんなに行き詰まっているのか、女性の差別はどこから始まっているのか、等大事なテーマを考えるヒントが満載で全読書人必読、と言いたい。

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