デヴィッド・グレーバー

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デモクラシー・プロジェクト オキュパイ運動・直接民主主義・集合的想像力

デヴィッド・グレーバー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784906738106
ISBN 10 : 4906738109
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

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  • ハチアカデミー

    著者は、2011年、NYのウォールストリート近郊の公園を占拠した「オキュパイ運動」に関わった文化人類学者。前半はその運動の実践報告である。なぜ格差是正・債務帳消しを求めた運動が成功したのかが考察される。読みどころは第V章。「はたしてアメリカは民主主義国家なのか?」という問いかけから、米国における「民主主義」の発展と現状が論じられていく。1%の富裕層が政治を動かし、残りの99%の意見が反映されない政治が、民主主義といえるのか。そして、徹底した民主主義を、自らの信条である「アナーキズム」と繋げる刺激的な一冊。

  • takeapple

    合意形成と水平思考、権力は徹底的に排除する、非暴力不服従。2011年のオキュパイウォールストリートの中心人物、デヴィッド・クレーバーの著書。運動論であるけれど、これから生きる上でどんな力を身につけ、どんな見方で物事を見たらいいのか、身近な社会、例えばサークルとか地域社会、職場、学級などがどうあるべきかの示唆に富む。党派に与せず、個人の意思によりものごとを根本的に考える人は、アナキストと言うのだろうと納得。ナオミ・クライン、スラヴォイ・ジジェク、トマ・ピケティ、ウォーラーステイン、非欧米のデモクラシーの伝統

  • roughfractus02

    民主主義は今ここにある目的であると著者は、未来の目的になれば手段を目的にすり替える余地を生む危険に警鐘を鳴らす。新自由主義は資本主義を唯一の経済だと宣伝する政治であり、より良い経済に資本主義をどう使うかという問いを忘却させる。同様に民主主義も今から遠ざけられ、これを実現する「アセンブリー」(集まる)より「ラリー」(競争する)が優先される。が、この目的を個々の行為にセットすれば、「アセンブリー」的実験は一挙に展開するはずだ。この状況を災害時に見出した著者は、この一次的な繋がりの形成をオキュパイ運動に重ねる。

  • Daimon

    われわれはなんとかしていくつかのいろいろなメガフォンをかき集め、[…]一つのマイクから三つの方向に音を出せるような装置に仕立てた。だがまったく使えなかった。結局、人間マイクロフォンに後退しなければならないことに気づいた[…]。このやり方はとてもシンプルである。誰かが大声で話し、10かそこらの単語でいったん止める。声が届いた範囲の人々全員で発言を復唱することで、その言葉は、他の人の倍になって伝わる。[…]繰り返さなければならないから、参加者は誰の発言であっても真剣に耳を傾けるようになる。(pp.72-73)

  • ハラペコ

    抵抗の様子。米の一部の警察は富裕層の私兵、「知識人」左翼は抗議活動を冷笑、金融家と政府の一体化。要求を掲げたり、投票したりでは既存の権力の中に入ってそれを再生産するだけ。未来予測など本来出来ないのだから具体的な計画案込みの政治形態の提示ではなく、活動模様からして目的(平等や労働時間軽減など)と一致するような集団と集団規則を作って、既存権力と民衆に代替を見せつける。 反撃しなそうな抗議相手の方が警察の攻撃が激しい。民主主義は金持ちに都合の良いよう付け足されたでっち上げ。みな実のある文化的なことがしたいのだ。

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