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デレク・ジャーマンの庭

デレク・ジャーマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784422731452
ISBN 10 : 4422731459
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

不朽の名作
『Derek Jarman's Garden』が、
製版のデジタルリマスターにより、
約30年ぶり待望の新訳復刊!
〈没後30年記念出版〉



映像作家デレク・ジャーマンの
詩的でクィアな庭づくり

〈庭の生と死が、
いつしか「ぼく」の生と死を映し出す――〉



1994年、AIDSでこの世を去った
映像作家のデレク・ジャーマン。
彼は晩年、イギリス南東部の最果ての岬、
原子力発電所にほど近いダンジネスに移り住む。
死の直前まで慈しみ育て続けた
プロスペクト・コテージの庭は、
いつしか彼の生と死を映し出し――。

写真家ハワード・スーリーの
美しい写真とともに綴られる、
ジャーマンの穏やかな日々と
秘められた激情。
庭や植物、友人たちや恋人たち、
自身の病と死について――
生前最後のエッセイを、
美学者であり庭師でもある訳者によって、
ついに新訳復刊!

※植物リスト付


《著者情報》

デレク・ジャーマン(Derek Jarman)
著・文・その他
1942年ロンドン生まれ。画家、舞台美術家、映像作家。1960年代にはフレデリック・アシュトンと担当した『ジャズ・カレンダー』(1968)やケン・ラッセルと担当した『ザ・レイクス・プログレス』を含む舞台のセットと衣装デザインをおこなう。映像媒体での作品は70年代から90年代にわたる。この期間に『ジュビリー』(1977)、『カラヴァッジョ』(1986)、『ザ・ガーデン』(1990)、『ブルー』(1993)などの映画を制作した。著書に『ダンシング・レッジ』(1984)、『デレク・ジャーマンのカラヴァッジョ』(1986)、『ザ・ラスト・オブ・イングランド』(1987)のほか 、自伝的な『モダン・ネイチャー』(1991)がある。1994年エイズ合併症により逝去。

ハワード・スーリー
写真

山内 朋樹(ヤマウチ トモキ)
翻訳
1978年兵庫県生まれ。京都教育大学教員、庭師。専門は美学。在学中に庭師のアルバイトをはじめ研究の傍ら独立。庭のかたちの論理を物体の配置や作庭プロセスの分析から明らかにするフィールドワークをおこなっている。著書に『庭のかたちが生まれるとき』(フィルムアート社、2023年)、共著に『ライティングの哲学』(星海社、2021年)、訳書にジル・クレマン『動いている庭』(みすず書房、2015年)。

【著者紹介】
デレク ジャーマン : 1942年ロンドン生まれ。画家、舞台美術家、映像作家。1960年代には舞台のセットと衣装デザインをおこなう。映像媒体での作品は70年代から90年代にわたる。1994年エイズ合併症により逝去

山内朋樹 : 1978年兵庫県生まれ。京都教育大学教員、庭師。専門は美学。在学中に庭師のアルバイトをはじめ研究の傍ら独立。庭や美術作品をはじめとする制作物のかたちの論理を、物体の配置や作業プロセスの分析から探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    新刊コーナーより。デレク・ジャーマン…?ずいぶん前に亡くなっているよね?と驚いて手に取りました。そして力強く息づく植物や昆虫への憧憬の眼差しに満ちた文章、野生的でありながら独自の感性に満ちた庭に魅了され…泣いてしまいました。もったいなあ、こんな眼差しを持った人が52歳で(私と同い年だ!)亡くなってしまったなんて。地衣類や海藻、ガラクタのようなものを組み合わせたオブジェ…。自分の死と向き合いながら小さな命たちの営みを観察する彼の日々が尊い。悲しいけれど美しい一冊です。

  • くさてる

    デレク・ジャーマン自体は名前をなんとなく知っている程度。けれど、彼が少しずつ完成に近づけていた庭、花、生活が知れるこの写真集は、言葉を多く使わずとも一人の稀有な作家のことをより知ることができる、そんな気持ちにさせられる強さと深さを持っていた。けして派手だったりあでやかだったりではないけれど、シンプルな美しさが有る。添えられた文章や詩も同様です。良かった。

  • ポテンヒット

    芸術は既成概念を打ち壊し、見る者に驚きと発見を与えるが、この庭も著者の作品の一つだと思う。イギリス南東部ダンジネス。潮風と玉砂利ばかりで、植物には適さない土地のようだが、地域で自生する植物を植え、海岸で見つけた流木や戦時の廃材、燧石をオブジェにして一つの世界を作り出す。遠くに見える原子力発電所も借景になる。植物を育てる事は数ヶ月或いは何年かを見越す作業だ。HIV患者だった著者は逝ってしまった友や残された時間を思いながら、植物に命の引き継ぎをしているように思えた。

  • ぱせり

    遠景に原子力発電所のある荒涼地も、戦争の遺物の金属も、「死」を連想させる。写真で見るデレクの庭は美しい。悲しいくらいに美しい。静かで、儚いようで、怖ろしいようで、ときには、あどけなさも感じる、そういう美しさだ。デレクの楽園は、死から目をそらしていない。死とともに生きる楽園が、デレク・ジャーマンの庭なのだと思う。

  • プ太郎

    ハワード・スーリーは素晴らしい写真を撮るなぁ。秩序と荒々しさ、緊張感と逸脱、手中と外界を内包する庭の魅力に浸れた。植物、風、動物、害虫、素朴な文体からデレク・ジャーマンがいかにその土地を愛していたかが伝わってくる。自分にもこのように愛せる領域があるだろうか?と思う。

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