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サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

デイヴ・グールソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819104
ISBN 10 : 4140819103
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

レイチェル・カーソンが『沈黙の春』でDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。その間、私たち人間は、より毒性の強い農薬を使用することでさらに地球環境を悪化させてきた。土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されている。その最初の犠牲となるのは小さな無脊椎動物―昆虫だ。集約農業や森林伐採による生息域の減少や急激な気候変動も加わり、昆虫の存在は危機に瀕している。他の生物の栄養源、作物の受粉、枯葉や死骸・糞の分解、土壌の維持…。あらゆる生命を支えている昆虫がいま、「あなたの助けを必要としている」。昆虫をこよなく愛する著者が、地球の未来を守る具体的な行動指針を示す渾身の一冊!

目次 : 第1部 なぜ昆虫が大切なのか(昆虫についての短い歴史/ 昆虫の重要性/ 昆虫の不思議)/ 第2部 昆虫の減少(データで見る昆虫減少/ 移り変わる基準)/ 第3部 昆虫が減少した原因(すみかの喪失/ 汚染された土地/ 除草/ 緑の砂漠/ パンドラの箱/ 迫りくる嵐/ 光り輝く地球/ 外来種/ 「既知の未知」と「未知の未知」/ いくつもの原因)/ 第4部 私たちはどこへ向かうのか?(ある未来の光景)/ 第5部 私たちにできること(関心を高める/ 都市に緑を/ 農業の未来/ あらゆる場所に自然を/ みんなで行動する)

【著者紹介】
デイヴ・グールソン : 生物学者。1965年生まれ。英サセックス大学生物学教授。王立昆虫学会フェロー。とくにマルハナバチをはじめとする昆虫の生態研究と保護を専門とし、論文を300本以上発表している。激減するマルハナバチを保護するための基金を設立。一般向けの著書を複数出版している

藤原多伽夫訳 : 翻訳家。1971年生まれ。静岡大学理学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    21世紀。急速に昆虫が減っているんです。「虫なんか不要だ」と思っている方々にお伝えすると、昆虫がいないと授粉できない農作物があったり、ひなを育てるタンパク質が不足し、鳥も絶えるでしょう。ネオニコチノイドやグリホサートについてずっと調べてきたので、ここで出てくる内容はもうおなじみです。次はいかにこの問題を多くの人に理解してもらうかではないでしょうか。生物の多様性が失われると、結局人類にも良いことはないと思うんです…。

  • yyrn

    以前、大手スーパーのバイヤーから宮城で一年間通して供給できるモノは米しかないのか!信州の高原野菜のように辺り一面、同じモノを何か作れないの?と嫌味を言われ、地元の生産者は病気になったら全滅じゃん、そんなことやるヤツいないよなと小声で反発する場面を思い出した。効率を追い求める一方、反動のリスクを誰かに追わせようとする現代社会。東北の生産者は不同意で対抗できるが、モノ言わぬ昆虫たちはその数を減らして訴えるしかないのか。それでも多くの人々は気づかない。▼様々な事例を挙げて昆虫の有益性と減少に警鐘を鳴らす本だが⇒

  • yyrn

    この本で知った驚くべきことを記すのを忘れていた。英国在住の生物学者である作者によれば、子供向け英語辞典「オックスフォード・ジュニア・ディクショナリー」が2007年と2012年に改編されて、自然に関する単語がいろいろ間引かれたらしい。なんと、ドングリ、シダ、カワウソ、カワセミ、コケ、ブラックベリー、ブルーベル、トチの実、カササギ、クローバーの単語が辞書からなくなったというのだ(ウソだろう?)。言葉がなくなるということは、存在がなくなるに等しいということではないか?大丈夫かナショナルトラストの国イギリスよ。

  • Toshi

    以前レイチェル・カーソンの「沈黙の春」の感想で、人類は60年経った今でも問題を解決できないでいると書いたが、本書はそれを昆虫をと言うテーマに絞り、カーソンよりも緻密な調査データに基づき、農薬、除草剤、化学肥料、気候変動などの影響により、昆虫が激減していることに強い警鐘を鳴らす。但し、本書が素晴らしいのは、第4部で描かれているような単なる終末論で終わるのではなく、地方議会への訴えかけ、SNSでの発信、庭や畑で育てるべき植物など、誰でもが取り組める処方箋を提供していることだろう。

  • spatz

    これも沈黙の春1962へのオマージュ。興味関心のある人には良書。英語からの翻訳。これについていろんな話ができたので。長くなったのでゲラ配布もとへのリンクで。独文あり。#NetGalleyJP https://www.netgalley.jp/book/263628/review/697890

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