デイヴィッド・リースマン

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孤独な群衆下 始まりの本

デイヴィッド・リースマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622083641
ISBN 10 : 4622083647
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「人間は何によって自律性を獲得することができるのか」。個人が「群衆のなかの孤独」から脱する道筋を真摯に模索する。ギトリン「解説」、加藤秀俊「『孤独な群衆』をめぐる半世紀」を付す。

目次 : 第2部 政治(伝統指向、内部指向、他人指向―それぞれの政治スタイル/ 政治的説得―怒りと「やさしさ」/ 権力のイメージ/ アメリカ人とクワキトル族)/ 第3部 自律性(適応か自律か?/ まやかしの人格化―職場生活での自律性への障碍/ 強制される私生活化―余暇時間での自律性への障碍/ 才能の問題―余暇時間での自律性への障碍(つづき)/ 自律性とユートピア)

【著者紹介】
デイヴィッド・リースマン : 1909年フィラデルフィアに生まれる。最初ハーバード大学で生化学を専攻、つづいて法学部に学び、弁護士としてアメリカ最高裁判所判事ルイス・ブランダイスの秘書をつとめる。そのかたわら、法律学の教師や実務を経て戦後、学界に入る。1949年シカゴ大学教授、1958年以後、ハーバード大学社会科学教授、同名誉教授。2002年没

加藤秀俊 : 1930年(昭和5年)東京に生まれる。東京商科大学(現・一橋大学)卒業。京都大学人文科学研究所助手、京都大学教育学部助教授、ハワイ大学東西文化センター研究員、学習院大学教授、中部高等学術研究所所長、国立放送教育開発センター所長、国際交流基金日本語国際センター所長、日本育英会会長などを歴任。中部大学学術顧問。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヨンデル

    孤独な群衆「下」、「上」はアメリカにおける一般大衆の分析、「下」もちろん一般大衆を対象にしているが、政治、メディア、消費などの分野まで言及している。大衆は時代の進歩とともに「伝統志向型」「内部指向型」「他人指向型」と変化していく。それとともに政治、メディア、消費などもともに共進していくことを解説している。「上」「下」ともに読んでみて、現在でも十分に通用する本である。初版は古く1950年なので陳腐な内容かと思い読んでみると、そうではない。

  • ぽん教授(非実在系)

    リースマンが見ていた戦後アメリカにおける当時の現代人であった他人指向型人間は、自信を持ち他人に興味を持ちさえすれば自律できるようになり、むしろそれ以外の部分では内部指向型人間よりも寛容で優れているものであった。それは大恐慌や第二次世界大戦の大変さを知っているという世代的なものが実は大きいように思われる。昨今の現代人はリースマンの見た他人指向型というよりかは空気に流されるだけの群衆でしかなくなってるのではないか、という批判は可能である。この辺はもっと議論されて良いだろう。

  • station to station

    生産中心から消費中心型の「ゆたかな社会」に移行していった1950年代のアメリカの社会構造とアメリカ人の性格類型について、上巻に引き続き鋭くかつウィットに富んだ分析を展開する。集団への同調を何よりも優先し、周囲からの孤立を恐れるあまり、自分の能力や地位などを高めようという野心を喪失した他人指向型の人物像は、かつてトクヴィルが見たアメリカ人像に非常に似ている。さらに言えば、それはオルテガが20世紀前半のヨーロッパに見たような「大衆」の姿にも近い。しかし、著者は他人指向型を糾弾する意図を持っているわけではない。

  • Tom5k

    内部指向時代の職業的影響による性格形性から他人指向型の中産階級としての寛容な性格への変遷により、旧時代の道徳や憤慨の魅力を大衆が受け入れ、死滅した価値観が復活することがあります。これは危険なことかもしれませんが、「政治ニュースが消費財」に堕した現代は、「ジャーナリズムが政治的役割を担い大衆が政治的」だった時代ではありません。故に旧時代の道徳や憤慨は無反応な新時代に完全に駆逐され、更に社会的自由や個人の自律性が大切になる未来、すなわち豊かな想像力が現実的な合理主義により達成される非権威の時代が訪れるのです。

  • marukuso

    3類型の問題から、アノミー型、適応型、自立型の問題へ。いかにして自律できるかが問われているのが下巻。わかりにくい点が多くなった印象。一番気になったのは結論がないということ。解説にもあるけど、読者が考え、また議論されていくために著者が好んだオープンエンドな終わり方だった。本書は150万部も売れたと言われている。人間を考えるのにタイプ分けって面白いのだけど、それ故誤解されてしまいがちだということも難儀なところ。

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