デイビッド・R.モントゴメリー

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岩は嘘をつかない

デイビッド・R.モントゴメリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784826901802
ISBN 10 : 4826901801
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ノアの洪水は本当にあったのか?なぜ山頂の岩の中に貝の化石が?聖書から世界の謎を解き明かそうとする長年の探究のなかで、次第に明らかになってきた45億年の地球の歴史―洪水伝説を軸に、科学と宗教の豊穣なる応酬から誕生した地質学の知られざるドラマを鮮烈に描く。

目次 : ヒマラヤの堰―チベットに大洪水の証拠 伝承はまったくの架空ではない/ 大峡谷―北米最大の谷を底から登ると実感できる、地球の古さと創造論者の地球観の根本的な問題/ 山中の骨―初期のキリスト教徒、化石や岩石にノアの洪水の証拠を見出す/ 廃墟と化した世界―一七世紀の碩学、創意に富む「神がもたらした洪水」説で近代地質学の基礎を築く/ マンモスをめぐる大問題―化石は絶滅した動物の骨だった 大洪水の仮説が否定される/ 時の試練―一八世紀のスコットランドで地質時代の発見。「古い地球」説による創世記の再解釈/ 天変地異の地質学的証拠―一九世紀の地質学者、「地球規模の洪水は世界を襲った最後の天変地異」説を否定/ 粘土板の断片に記された洪水伝承―英国の若き彫版工が粘土板を解読。ノアの洪水譚はバビロニアが源流だった/ 焼き直された物語―人類学者によって世界各地の洪水伝承の起源が判明し、聖書の変遷が明らかになる/ 楽園の恐竜―なぜ二〇世紀に創造論が復活?謎を解くために天地創造博物館へ/ 異端視された洪水―地質学者、大洪水の証拠を発見。創造論者、ノアの洪水とは認めず/ 幻の大洪水―プレートテクトニクス理論を無視する現代の創造論者、一七世紀の説を焼き直す/ 信念の本質―語られなかった最大の物語−世界観は地球史観によって形成される

【著者紹介】
デイヴィッド・R.モンゴメリー : ワシントン大学地球宇宙科学科教授。スタンフォード大学で理学士、カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。専門は地形学。地形とその発達過程が生態系と人間社会に及ぼす影響などについて研究。シアトル在住

黒沢令子 : 鳥類生態学研究者、翻訳家。米国コネチカットカレッジで動物学修士、北海道大学で地球環境学博士を取得。現在は、NPO法人バードリサーチの研究員の傍ら、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    2012年初出。近代地質学の父:ステノことニールス・ステンセンがフィレンツェ周辺の地形の起源を説明するのにノアの洪水を持ち出したのは意外(9頁)。地球の歴史を読み解くため、岩石層間の基本的な関係や両者が接する境界の特性を明らかにする必要がある(33頁)。フィロンは1Cに『創世記に関する質疑』でノアの洪水を論じているが、本書が最初(49頁)。地層累重の法則:ステノの堆積物の下の層は上の層よりも古い近代地質学の基本原理(76頁)。

  • yooou

    ☆☆☆☆★ ウィリアム・ライアン、ウォルター・ピットマンの「ノアの洪水」と比べてどーなんだというのが導入部分での思いでありましたが、宗教を支えに生きてきた僕ら人類の歴史のを改めて俯瞰するという意味で「対」となるもので是非合わせて読んでおきたい一冊となっていました。面白い!!

  • 勝浩1958

    創世記で語られていることが真実であると信じる人たちは、科学が示す事実に目を背けるか、あくまで神は正しいと訴え続けます。自分たちの都合の良いように聖書を解釈します。ケンタッキー州に作られた「天地創造博物館」の出鱈目さやファンダメンタリストの盲信には、ただ驚くばかりです。でも、宗教の以外の分野でも同じようなことが繰り返されているような気がします。そのような人や集団には近づかないようにしたいですね。

  • 黒豆

    天地創造やノアの洪水の検証のような話が頻繁に出てきて私?日本人にとっては馴染みが薄く感じた。気になったのは、エベレストの山頂で三葉虫のかけら、古い岩石の年代測定法をはじめて知った。

  • ぽてち

    謎解きのような書かと思ったら科学と宗教との問い掛けと応酬をしてきた歴史をたどったもので肩透かしを喰らった。とは言え、「ノアの舟」のような災害の痕跡を世界のいたるところで見られる部分はスリリング(グランドキャニオンの底まで降り立つところや、エベレスト頂上付近に海底で見られる地層が残っていたり、古代地球の痕跡はやはり生で観たいと思わせてくれる)。それだけに具体例(現場写真と論証)を展開したものがもっと欲しかった。

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