ディヴィド・アブラフィア

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地中海と人間-原始・古代から現代まで II 十六世紀から現代 地中海と人間-(全2分冊)

ディヴィド・アブラフィア

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865783308
ISBN 10 : 486578330X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

地中海研究の世界的第一人者による「海における人間の歴史」の決定版。

目次 : 4 第四の地中海―1350‐1830年(ローマ皇帝になろうとした者たち―1350‐1480年/ 西方での変化―1391‐1500年/ 神聖なる同盟と神聖ならざる同盟―1500‐50年/ アクデニズ(白き海)をめぐる戦い―1550‐71年/ 地中海の無法者たち―1571‐1650年/ 絶望のなかのディアスポラ―1560‐1700年/ 他者を鼓舞する―1650‐1780年/ ロシアの視点からの眺め―1760‐1805年/ ディ、ベイ、バショー―1800‐30年)/ 5 第五の地中海―1830‐2014年(二つはいつか交わる―1830‐1900年/ ギリシア人と非ギリシア人―1830‐1920年/ オスマン帝国の退場―1900‐18年/ 四・五都物語―1900‐50年/ 「我らが海」再び―1918‐45年/ ばらばらになった地中海―1945‐90年/ 最後の地中海―1950‐2014年/ 結論 海を渡る/ 〈附〉いかに地中海の歴史を書くか―来日講演)

【著者紹介】
デイヴィド・アブラフィア : 1949年生。ケンブリッジ大学大学院歴史学博士課程修了、Ph.D.。現在、同大学名誉教授、英国学士院会員。世界の地中海史研究を40年以上にわたって牽引し、ケンブリッジ大学地中海史教授を20年近く務めた。2011年にAllen Lane、2012年にPenguin Booksより出版された『地中海と人間―原始・古代から現代まで』は、10以上の言語に翻訳され、英国学士院賞とMountbatten Maritime Awardを受賞している

高山博 : 1956年。エール大学大学院歴史学博士課程修了、Ph.D.。専攻は中世地中海史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。R.Lopez Memorial Prize、サントリー学芸賞、地中海学会賞、マルコ・ポーロ賞を受賞、紫綬褒章受章

佐藤昇 : 1973年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は古代ギリシア史。現在、神戸大学大学院人文学研究科准教授

藤崎衛 : 1975年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は中世教会史・イタリア史。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。地中海学会ヘレンド賞を受賞

田瀬望 : 1983年生。コートダジュール大学社会・人文・芸術・文学研究科博士課程修了。博士(近現代世界の歴史と文明)。専攻は近世・革命期フランス史、フリーメイソン史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科研究員。フランス・フリーメイソン研究センター(IDERM)2020年フリーメイソン研究賞・博士論文賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    前編からの大きな変化は2点。まず一つはイギリスやロシア、アメリカなど地中海に面していない国家が地中海世界に大きな影響を及ぼすようになったこと。そしてもう一つはナショナリズムの高揚と二度の世界大戦によって民族間の分断が進み、コスモポリタンな「地中海都市」が消滅したことである。アレキサンドリアはアラブ人の街になり、サロニカはギリシャ人の街になる。離散していたユダヤ人は、迫害の末にパレスチナに集い、アラブ人を排斥してイスラエルを建国する。地中海に関わる人々の拡大と分断が、まさに同時進行で進むのが印象的である。

  • ゆずこまめ

    世界は狭くなったはずなのに、もはや地中海すら人々をつなげないのか。

  • Go Extreme

    オスマン帝国・マルタ島攻撃: 1564年・ガレオン船・スルタナで攻撃→資源を略奪 マルタ島防衛: 聖ヨハネ騎士団が防衛し城塞を拠点に対応 騎士団はラング部門で組織され独立して行動 オスマン軍の失敗: イムディーナ占領の助言を無視→物資遅延と脱走 指揮官間の対立が敗北に繋がる 権力構図の変化: マルタ島敗北→オスマン帝国衰退 スペイン反撃→地中海のバランス変化 経済と貿易の影響 攻囲戦後・地中海貿易のパワーバランス変化 ユダヤ人が経済活動で重要な役割 マルタ島防衛戦ーオスマン帝国に対抗→地中海パワーシフト

  • むすび

    近世以降の流れが速くて大陸の世界史を思い出すのに必死。特にナポレオン戦争のあたり、ダイジェストだとどうしてそうなった感がますます強い。そしてロシア帝国が南下にこだわった理由が腑に落ちた。海軍は整備され、有能な指揮官もいる(陸軍にも)。それでも進出しきれないあたり、地中海を取り巻く各国間の睨みあいがあまりにも複雑。こうやって地中海に入り込む国は増えて拡大する一方で、ナショナリズムの発生や戦争の大規模化、別の経済圏の発展で地中海自体は細分化され縮小していく。もう最も豊かだった頃には戻らないんだろうな。

  • takao

    ふむ

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