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世界の「住所」の物語 通りに刻まれた起源・政治・人種・階層の歴史

ディアドラ・マスク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562057917
ISBN 10 : 4562057912
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

住所はどのように作られたのか、人は住所に何を読み取るのか。住所のない古代ローマの移動方法から人の居住地の特定による近代国家のはじまり、デジタル式住所が変革を起こそうとしている現在まで、都市と人間の秘められた物語を描く。

目次 : 発展(コルカタ―住所はスラム街に変革をもたらすか/ ハイチ―住所は疫病を防げるか)/ 起源(ローマ―古代ローマ人は何を頼りに移動していたのか/ ロンドン―通りの名称の由来は何か/ ウィーン―家屋番号は権力の象徴か/ フィラデルフィア―アメリカ人はなぜ番号名の通りを好むのか/ 日本と韓国―通りに名称は必要か)/ 政治(イラン―通りの名称はなぜ革命家を信奉するのか/ ベルリン―ナチス時代の通りの名称は「過去の克服」について何を語るのか)/ 人種(フロリダ州ハリウッド―南部連合の通りの名称は歴史の真実を語るのか/ セントルイス―マーティン・ルーサー・キング・ジュニア通りがアメリカの人種問題について語ること/ 南アフリカ共和国―南アフリカの道路標識は誰のものか)/ 階級と地位(マンハッタン―通りの名称の持つ価値はどれほどか/ ホームレス生活―住所不定でどのように生きるのか/ 未来―住所は滅亡に向かっているのか)

【著者紹介】
ディアドラ・マスク : 作家。ノースカロライナ州出身、ロンドン在住。『ハーバード・ロー・レビュー』の編集者を経て、3年間弁護士や連邦司法事務員として働いた後、アイルランド国立大学で修士課程修了。ハーバード大学でライティング、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスで社会科学の教鞭を執った。NYタイムズ、アトランティック、ガーディアンなどに通りの名称に関する記事を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    過去20回以上の自分の引越し先の住所を振り返る。歴史、属性、そして思い出が頭に浮かぶ。Zipも含め、多様な命名の由来も興味深い。政治と人種に纏わる賛否は根深い。正解はない気がする。故に、what3words?効率的な選択肢の1つだが、アナログの良さ、心の喪失という感。冒頭のWVのエピソードが、もしかすると理想なのかもしれない。番号への市民の拒否感や、日本人の考察の件も印象的。因みに、通りではなく市の名称ですが、第二の故郷ともいえるKSのManhattanが、いつも笑いの種になる。はい、NYではありません!

  • うえぽん

    ハーバード、LSEでの教鞭経験を持つ米国人作家による古今東西の住所論。大半の通りに名称がなかった古代ローマでは、五感に頼った移動だったと想定。19世紀ロンドンでの住所とコレラ患者の紐付けによる井戸原因説の立証が、途上国の疫病対策における地図利用にも応用。黒人差別者、ナチス指導者、アパルトヘイト推進者等にまつわる住所の改称の歴史も紹介。世界には未だに住所がない地域に住む人やホームレスも多いが、住所の存在は安全性向上、民主制促進等に繋がるとする。デジタル住所による解決策は興味深いが、補完的措置に止まるだろう。

  • yyrn

    世界14の国や都市の事例を引き合いに、通りを名付けた理由(多くは為政者が住民を管理したりプロパガンダのために始まったが)名前があることのメリット(配達が容易、良好なイメージづくりなど)を住民も享受し定着していった歴史が綴られているが、通りの名付け話にたどり着くまでにかなりの文量でその国や都市の歴史が語られている。初見の話は面白かったが、後半のドイツのユダヤ人迫害や南アフリカのアパルトヘイトの対立にまつわる通り名の変遷は単なる名称とは言えない重さがあった。また、通り名の重さは、例えば全米に900個所もある⇒

  • 文公

    人文学や科学のメガネを通して「土地」を見るとき、多くの人が注目するのは「地名」や「地史」等が挙げられる。それらも興味深いものだが、異なる対象を示してくれるのが本書である。我々日本人からすると「住所」は生まれながらに持っているものだが、世界ではそうではないようだ(アメリカのような超大国でさえも!)。歴史文化や言語体系によっても住所の成り立ち、住人の住所に対する認識は異なっており、古代ローマ人と現代日本人の住所の捉え方が似ている?、

  • グラコロ

    DMや国の管理にわずらわされたくなくて住所を不要とする米国のある町。コミュニティーに参加できているという意識から住所がほしいインドのスラム住民。通りの名前でユダヤ人迫害(ドイツ)や黒人差別の歴史(米国)が読み取れたり、住所で疫病の伝染もとをつきとめたり、不動産価格を上げるためにおしゃれな住所に変えたり(米国)。お気に入りは、由来は別なのに経年とともにエッチな意味合いを持つようになった英国の通りの名。

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