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ラインズ

ティム・インゴルド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865281019
ISBN 10 : 4865281010
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

歩くこと、物語ること、歌うこと、書くこと、生きることは線を生むことだ。世界的な注目を集める人類学者インゴルドの主著待望の邦訳。

目次 : 第1章 言語・音楽・表記法/ 第2章 軌跡・糸・表面/ 第3章 上に向かう・横断する・沿って進む/ 第4章 系譜的ライン/ 第5章 線描・記述・カリグラフィー/ 第6章 直線になったライン

【著者紹介】
ティム・インゴルド : 1948年英国バークシャー州レディング生まれ。社会人類学者、アバディーン大学教授。トナカイの狩猟や飼育をめぐるフィンランド北東部のサーミ人の社会と経済の変遷についてフィールドワークを行う。人類学のジャンルを自由に越える著書がある

工藤晋 : 1960年生まれ。翻訳家、都立高校教諭。関心領域はアメリカおよびカリブ海文学・思想・文化研究、比較詩学

管啓次郎 : 1958年生まれ。詩人、比較文学者。明治大学大学院理工学研究科ディジタルコンテンツ系教授(コンテンツ批評、映像文化論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nbhd

    おもしろい本だったなあ。あらゆる営みは「線を引くこと」。そして、あらゆる線は<身体/経験>から離れていくことで直線になっていく。くねくねうねる徒歩旅行から、最短経路をとる輸送へ(空間のライン)。父だけでなく祖父との思い出もあるのに、家系図の表記は単線のみ(時間のライン)。身体運動の芸術としての書道から、印刷へ(行為のライン)。文化人類学の仕事をならべながら、「曲線的な前近代」と「直線的な近代以降」を対比させていく。書きっぷりはくねくねしてて読みにくいとこもあるけど、曲線びいきの著者だから、まぁしかたない。

  • 内島菫

    菅野修論の参考になればと思い読む。漫画はフリーハンドの曲線と道具を使った直線といった描線とトーンという既成品と文字の印刷物であるため、かなり中途半端な要素を持ってはいるが、完全にデジタルで描く場合はまた事情が異なるだろう。菅野がそうであったろう手描きの原稿は、それに基づいた複製が作品とされるので、手を入れた部分が刷られるエッチングに似ているが、エッチングは金属のような抵抗のある表面に切削を施すので、漫画原稿のように紙の上に付加物(インク)をのせていく工程とは異なる。

  • ハチアカデミー

    「すべてが線になる」というより、「すべては線である」とでも言いたげな文化人類学者の線にまつわる考察。凄いのは多用な意味を付与されるラインを、あくまで表象として論じている点。一旦意味を剥奪し、線そのものを見つめることで、様々なアナロジーを見いだすことができる。記される言葉も、人が歩く軌跡も、地図も落書きもすべて線によって描かれるものであり、その記す、残す過程で何が起こっているのかを考察することに徹している。ラインの構造分析といえないことも無いが、むしろそれらの線を縒り集めることで人類の営みを考察する。良書。

  • Tenouji

    命の躍動感を表現するものとしての線=ラインという視点で、人間の文化的な活動を観察した内容。編集としては面白い視点ではあるのだが、内容は比較的汎用。期待しすぎたかな…ペギオ氏の後だしね。

  • 渡邊利道

    なるほどこれも新しい人類学の一つか。「線(ライン)」をめぐる人間社会の文化史ということだが、この本そのものはまったく線的ではなく断片的・散逸的で、いうなればジグザグに進む。類似と相違、イメージと思弁、身体と道具といった概念を、歴史的・人類学的・文学的記述の群れからすくいとった、ちょうどジャムセッションで不意にあらわれる独創的なメロディーのように描いていく美文で、印象としてはバシュラールにもっとも近い感じ。読んだ後でまったく頭が良くなった感じがしないのも反時代的でなかなかよい。

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