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82年生まれ、キム・ジヨン

チョ・ナムジュ

User Review :5.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480832115
ISBN 10 : 4480832114
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

韓国で135万部突破
チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化
社会現象を巻き起こした大ベストセラー小説

日本でも圧倒的共感の声! 「これはわたしの物語だ」
異例の大ヒットで、ついに22万部突破!!

「女性たちの絶望が詰まったこの本は、未来に向かうための希望の書」――松田青子

2019年間ベストセラー(「単行本 文芸書」部門第8位/トーハン調べ、「単行本 フィクション」部門第10位/日販調べ)
6か月連続売上第1位! (2019年1-6月 海外文学部門/トーハンTONETS i調べ)

ひとつの小説が韓国を揺るがす事態に
K-POPアイドルユニットのRed Velvet・アイリーンが「読んだ」と発言しただけで大炎上し、少女時代・スヨンは「読んだ後、何でもないと思っていたことが思い浮かんだ。女性という理由で受けてきた不平等なことが思い出され、急襲を受けた気分だった」(『90年生まれチェ・スヨン』 より)と、BTS・RMは「示唆するところが格別で、印象深かった」(NAVER Vライブ生放送 より)と言及。さらに国会議員が文在寅大統領の就任記念に「女性が平等な夢を見ることができる世界を作ってほしい」とプレゼント。韓国で社会現象にまで発展した一冊は台湾でもベストセラーとなり、ベトナム、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フランス、スペインなど25カ国・地域で翻訳決定。
本書はもはや一つの<事件>だ。

ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかの様子のキム・ジヨン。
誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児……キム・ジヨン(韓国における82年生まれに最も多い名前)の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。

「キム・ジヨン氏に初めて異常な症状が見られたのは九月八日のことである。(……)チョン・デヒョン氏がトーストと牛乳の朝食をとっていると、キム・ジヨン氏が突然ベランダの方に行って窓を開けた。日差しは十分に明るく、まぶしいほどだったったが、窓を開けると冷気が食卓のあたりまで入り込んできた。キム・ジヨン氏は肩を震わせて食卓に戻ってくると、こう言った」(本書p.7 より)

「『82年生まれ、キム・ジヨン』は変わった小説だ。一人の患者のカルテという形で展開された、一冊まるごと問題提起の書である。カルテではあるが、処方箋はない。そのことがかえって、読者に強く思考を促す。
小説らしくない小説だともいえる。文芸とジャーナリズムの両方に足をつけている点が特徴だ。きわめてリーダブルな文体、等身大のヒロイン、ごく身近なエピソード。統計数値や歴史的背景の説明が挿入されて副読本のようでもある。」(訳者あとがきより)

解説:伊東順子
装画:榎本マリコ
装丁:名久井直子

【著者紹介】
チョ・ナムジュ : 1978年ソウル生まれ、梨花女子大学社会学科を卒業、卒業後は放送作家として社会派番組のトップ「PD手帳」や「生放送・今日の朝」などで時事・教養プログラムを十年間担当。2011年、長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞を受賞。『82年生まれ、キム・ジヨン』で「第四十一回今日の作家賞」を受賞(2017年8月)

斎藤真理子 : 翻訳家。『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日本人から見ても共感を得られる作品だと思...

投稿日:2021/06/24 (木)

日本人から見ても共感を得られる作品だと思います。 女性だからセクハラされる。 女性だから出産の時は仕事を辞める。 女性だから本格的な仕事しか就けない。 逆に、きつい仕事をしている男からは恨まれる。 巻末の分析などを読んでも、この問題は漢のみならず根深い。 しかも、単なる社会の告発と思わせない書き方が、実にうまい。 すばらしい。

ダム さん | 千葉県 | 不明

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日本で生きる女性にも共通するところが沢山...

投稿日:2021/06/18 (金)

日本で生きる女性にも共通するところが沢山あって共感できる本だと思います

ぴっぴ さん | 福岡県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    韓国では136万部超のベストセラーとなったようだ。それもわからなくはない。タイトルが示すように1982年生まれのキム・ジヨンの34歳までを描いているのだが、それはすなわち韓国社会に生きる女性たちが置かれた人生の縮図であったからだ。ただ、小説ではあるのだが、残念ながら小説としての芸術的価値には乏しい。なぜならば、男性読者はともかく、多くの女性の読者にとっては「その通り。よくぞ言ってくれた」といった既知の事柄の確認に過ぎなかったからである。もっとも、小説という形をとったからこそこれだけ共感を得られたのだろう。

  • ウッディ

    韓国で大ベストセラーになった話題の本作、期待が大きかったせいか、平凡な印象でした。それでも、韓国の普通の女性が受ける性差別の現実、自分の方が優秀なのに男性兄弟の進学のために身を粉にして働いたり、出生前診断で女の子だとわかる中絶したりという祖母や母の時代から当然のように考えられていた男尊女卑の考え、痴漢やセクハラ、就職差別など韓国女性のリアルが淡々と綴られ、韓国社会の闇を垣間見たように気がしました。男性の自分と娘の父親としての自分、対岸の火事だと傍観できない気分になりました。

  • うっちー

    差別は制度改定ではなく、深層心理の問題と思います

  • ミカママ

    ハードコア・フェミニズムの本かと身構えて読み始めたんだけど。めっちゃ読みやすい、構成がいい、そして(おそらく)翻訳もいい‼️読者はいろんな年齢層に渡ると思うし、もちろん住んでる国からして違うわけだが、きっと女性だったら誰でも「アルアル〜」で満ちあふれてる。わたしなんてかろうじて雇用機会均等法世代だけど、過去の求人案内には、初任給が男女別で記されてたんだよなぁとか。去年の夏訪れたソウル、韓国系の友人たちを思って読み終えた。この作品が世界に飛び出した意義は大きい。

  • chinayo

    ノンフィクションかと思うような書き方をしている小説。韓国はまだまだ男尊女卑だなとおもったが、日本だって人の国のことをとやかく言えるほど、社会的には女性はまだまだだと思うよ。

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