チャールズ・j・シールズ

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人生なんて、そんなものさ

チャールズ・j・シールズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784760142842
ISBN 10 : 4760142843
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

20世紀の文学に影響を与え続けた作家、「人間」カート・ヴォネガットを描く評伝、決定版。『スローターハウス5』『タイタンの妖女』『猫のゆりかご』数々の名作の裏には、波乱に満ちた彼の生きざまがあった。

目次 : 絶版、そして死ぬほどびくびくして/ おまえは事故だった―一九二二〜一九四〇/ この丘いちばんのばか―一九四〇〜一九四三/ 新婚用スイートで戦争へ―一九四三〜一九四五/ 民俗社会と魔法の家―一九四五〜一九四七/ そんなに頭の固いリアリストにならないで―一九四八〜一九五一/ 死んだエンジニア―一九五一〜一九五八/ 子ども、子ども、子ども―一九五八〜一九六五/ 作家のコミュニティ―一九六五〜一九六七/ 大ブーム―一九六七〜一九六九/ さよなら、さよなら、さよなら―一九六九〜一九七一/ 文化的官僚主義―一九七一〜一九七四/ 盗作―一九七五〜一九七九/ ミスター・ヴォネガットを探して―一九八〇〜一九八四/ 著名人として―一九八四〜一九九一/ 死を待ちながら―一九九二〜二〇〇七

【著者紹介】
チャールズ・J・シールズ : 1951年、アメリカ・ペンシルヴェニア州生まれ、イリノイで育つ。高校の教師を経て、伝記作家に

金原瑞人 : 1954年生まれ。翻訳家・法政大学教授

桑原洋子 : 翻訳家。慶應義塾大学文学部英文学科修士課程修了。予備校講師を経てYAを中心とした作品の翻訳に携わるようになる

野沢佳織 : 翻訳家。上智大学英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    伝記。彼の両親のことや、生い立ち、ドレスデンでの捕虜生活、2度の結婚、作家として売れるまでの苦労、浮気がちな生活、そして最期まで。ヴォネガットの人生論などを読むと達観していると思ったが、実際はあれやこれやとあったようだ。煩悩の細部や、自殺未遂、何から何まで書かれるのだから、大変だ。転機は明らかに40代でアイオワ大学の講師となった時だろう。そこへ向かうヴォネガットが冒頭に描かれているのが上手いなあ。彼の再婚相手を読み手が絶対に嫌いになるように書いてあるが、これには少し悪意を感じた。分厚いが、おすすめ。

  • harass

    唯一無二のSF作家の評伝。良くも悪くもこの作家は時代の寵児だったのかという印象だ。ドレスデン爆撃の被災者の体験は傑作『スローターハウス5』でようやく作品に昇華できて、金銭的にも成功をおさめるようになったが、動機を失い作品を書けなくなっていた。そのくせどんなものでも売れるようになっていたのだという。晩年は二人目の妻の悪妻ぶりと老いに悩まされる。作品の作家イメージと実像にかなりのズレがあり人間臭いダメっぷりがらしいといえばそうだが痛々しい。この本の存在を最近になって知った。分厚い本だがファンなら必読。

  • fseigojp

    ハーパー・リーの優秀な評伝を書いた著者のヴォネガット評伝 彼の一連の長編は妙に私小説的な味わいがあるので、疑問が氷解した有益な本 ただし力作でながい!

  • かえるくん

    面倒くさいほどナイーブで、生活者としては不適格であるというエピソードが次から次へと出てくる。その前衛的で浮世離れした作風から、もっと仙人的な人物かと思っていたが、そういう勝手なイメージにヴォネガットが悩まされていたことも描かれている。芸術家肌で、ヴォネガットの合わせ鏡的存在であった二番目の妻ジルとの生活に疲れ果てて、一度は別れを決意しながらも結局はよりを戻してしまった真意はもっと掘り下げてほしかったところ。で、読んで思ったのは、ヴォネガットの生み出した作品のすばらしさはいささかも減じないということです。

  • 1.3manen

    新刊棚より。書名のわりには、大部の本。カートは、文化人類学を「かぎりなく詩に近い科学」と考え、史学、心理学、芸術の多読を必要とした(121頁)。民俗社会、社会人類学なども出てくる。カートは、役に立つために、どうしたら作品が活字になるかを学生に教えたという(279頁)。カートが異議を唱えていたのは、資本主義がキリスト教的忠誠心を盾にして、金持ちが貧乏人に対して権力を持つことを正当化したことだ(421頁)。これは、ラスキンが他人を支配することを糾弾したことに似る。分厚い本で圧倒されるが、ポイントだけ拾った。

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