チャールズ・ウィリアムズ

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ライオンの場所 ドーキー・アーカイヴ

チャールズ・ウィリアムズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336060662
ISBN 10 : 4336060665
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

見世物小屋から逃げ出した一頭のライオン
それをきっかけに異形の〈天使〉たちが降臨し
平穏な田舎町を恐怖と混沌が襲う――
『ナルニア国物語』の作者C・S・ルイスに多大な影響を与えた
希代の幻視者ウィリアムズによる幻想小説の傑作!

〈「霊的小説」の極北――オカルティズムとキリスト教神学が混淆し、魔術的想像力と超越的ヴィジョンが炸裂して、不可視の世界がここに現前する〉横山茂雄

ロンドンに近い田舎町で、雌ライオンが見世物小屋から逃げ出した。友人と郊外を散策していた青年アンソニーは、雌ライオンが人を襲う瞬間を目撃する。しかしその直後、咆哮する獣は巨大な雄ライオンになっていた‥‥謎の導師によりプラトン的イデアが現世に召喚され、住人たちは己の本質を体現する〈天使〉に引き寄せられていく。侵食される現実世界を救おうとするアンソニーの前に現れる驚愕のヴィジョンとは――C・S・ルイスを魅了し、T・S・エリオットに賞賛された希代の幻視者ウィリアムズによる〈神学的スリラー〉にして〈形而上学的ショッカー〉がついに刊行!(1931年作)

【著者紹介】
チャールズ・ウィリアムズ : 1886年ロンドン生まれ。ロンドン大学中退後、1908年からオックスフォード大学出版局で働き始める。編集者として働く傍ら、30年に第一長篇War in Heavenを刊行。以降、本書や『万霊節の夜』など独特の思想や特異なヴィジョンを盛り込んだ小説を次々に発表、C・S・ルイスやT・S・エリオット、W・H・オーデンらと親交を深める。詩、詩劇や文芸批評、神学論など数多くの著書を遺した。1945年死去

横山茂雄 : 1954年大阪府生まれ。京都大学文学部卒、博士(文学)。英文学者・作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Koichiro Minematsu

    この本はどう解釈するのか、読み手の理解をぐるぐるに揺さぶる。現実の世界に幻想の世界が入り込む裂け目があるという不安。人は救われるのか、不気味な幻視感が植え付けられるのか。こちらもchatGPTで対話してみた。最近よく使ってます(笑)

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ロンドン近郊に逃げ出したライオンは雌の筈だった。ところが人を襲っていたライオンはどう見ても雄で・・・。事実と事象が噛み合わない事に直面したアンソニーはその秘密を探っていくが、そこには飛んでもない事実が隠されていた。観測者によって変わり、現実に影響を及ぼす様は、まさに形而上学なシュレディンガーの猫である。それを証明するのはアンソニーの想い人、ダマリスが変心する迄の過程だ。彼女はアベラールの神学についての研究も立身の為にしか取り組む為にその真理を表面的且つ恣意的にしか理解できない、腹立たしい迄のコンコンチキだ

  • 本の蟲

    見世物小屋から脱走した雌ライオンが、目の前で巨大な雄ライオンに変化したのを目撃したアンソニー。それを契機に町では奇妙な出来事が相次ぎ…。C・S・ルイスがナルニア執筆に影響を受けたという幻想小説。プラトンが説いたイデア〈本源的形相〉が現実を侵食するという粗筋。これが「ダ・ヴィンチ・コード」的というか、キリスト教に根差した西洋哲学や神学・オカルトでの比喩や解釈の薀蓄特盛で、カルトの教義作成や、厨二ファンタジーの裏設定に流用できそう。全編通じて、人間優位のいかにもキリスト教的観念で展開され、生理的に合わなかった

  • sugsyu

     形而上学的存在が地上を闊歩する…チェスタトンと黒沢清の中間、ともいうべき神学的ホラー。プラトニズム研究者なのに、超越的なものをなにも信じていない石頭なリアリスト、というヒロインの造形が面白い。タイトルといい、天を埋め尽くす蝶の群、天を衝き無限に燃え続ける炎の柱など、怖ろしくも壮麗なビジョンの数々も魅惑的だ。

  • z

    私は果たして何を読んでしまったのだろうか…。ロンドン近郊の何気ない日常に、ライオンどころか想像も及ばないものがあれこれと溢れ出て、そこに恋愛や友情、アクションまで取り込むのに、根っこにはまるで理解の追いつかない神学、哲学が横たわっている…。 ウィリアムズの既訳『万霊節の夜』について、かつて平井呈一が翻訳を試みたがとても及びつかずに諦めた、とその昔書いていたが、どうやってこんなものを…という注も含めて、この翻訳もとんでもないレベル。

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