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罰と罪 下 ハヤカワ・ミステリ文庫

チャン ガンミョン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151864025
ISBN 10 : 4151864024
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

22年前の夏に起きた、女子大生ソリムの殺人事件を再捜査する捜査一課の刑事ジヘ。ドストエフスキーの読書会メンバー、かつてソリムが家庭教師をしていた少年、英会話スクールの講師…疑わしき人物が次々と捜査線上にあがる。被害者のマンションの防犯カメラに映っていた男は一体誰なのか?そして真犯人はうそぶく、「ぼくは病んだ人間だ」。犯人とソリムが犯した罪と、その罰とは。現代の韓国を舞台に展開する警察小説。

【著者紹介】
チャン ガンミョン : 1975年、韓国・ソウル生まれ。新聞社の社会部に勤務した後、2011年に長篇『漂白』でハンギョレ文学賞を受賞し作家デビュー。『熱狂禁止、エヴァロード』(2014)で秀林文学賞、『コメント部隊』(2015)で済州四・三平和文学賞および今日の作家賞を、『朔日、あるいはあなたの世界の覚え方』(2015)文学トンネ作家賞を受賞。文芸作家として第一線で活躍している

オ・ファスン : 東京都生、翻訳家

カン・バンファ : 岡山県倉敷市生、翻訳家、翻訳講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • azukinako

    上巻はややまったりした感じだったが後半の怒涛の展開にはびっくり。そういえばこれはミステリーであり警察ものだった。犯人のモノローグがドストエフスキー、カミュ、ヘッセなど文学から哲学の話、はては現代の法や社会のシステムへの批判と広がるが、いやでも結局人を殺しているんじゃないか?それは邦題につながっていくのかと思いながら緊張感は途切れずラストまで一気読み。動機がもやる。

  • ばんだねいっぺい

    個人的には、時々のモノローグが妙味ではあるが、◯◯だったが、犯人の特異な人間性を描くために必要な仕掛けなのだろう。なんとなく、すっきりとした印象の下巻。韓国の警察の内情を知りたい人にはよい小説だ。

  • スイ

    警察ものとして面白かった。 最後の円周率の男の話も頭に残る。 しかし全編に渡って挟まれる、犯人の独白は読むのがしんどかった…。 何を言われても、ひとりよがりな自己保身に思えてしまう。 主人公はじめ、警察チームのキャラクターはそれぞれ地に足がついていてよかった。

  • マヌヌ2号

    結局のところ、ラスコーリニコフのように、殺人を正当化する試みは失敗に終わるのだ。人は、罪悪感の重みに耐えられるようにはできていないのだ。本作の犯人は、殺人を正当化するためのシステムを自分で組み立てたが、この新啓蒙主義なるシステムは、あくまで個人の自己正当化という目的意識を脱せず、犯人の語る理念通りの運用はなされなかったように思う。ぼくには、設問の立てかたに誤りがあったとしか思えない。あなたは、地下生活者でもスタヴローキンでもなくて、ロゴージンだった。新たなシステムもムイシュキンも、あなたを救えなかった。

  • jam

    紛らわしいタイトルだが、もちろんドストエフスキーからとったタイトルで、ドストエフスキーの作品がストーリーにかなり絡んでくるのだが、読んでいなくても問題はないと思う。正直かなり長いしまどろっこしいところはあるが、終盤の展開が怒濤で読み応えがある。

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