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ワ-ニャ伯父さん / 三人姉妹 光文社古典新訳文庫

チェーホフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334751876
ISBN 10 : 4334751873
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2009
Japan

Product Description

姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は……。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。

Content Description

若い姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は…。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。

【著者紹介】
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ : 1860‐1904。ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆活動を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作として知られる

浦雅春 : 1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • keroppi

    映画「ドライブ・マイ・カー」を観て、読んでみたくなった。映画の中では「ワーニャ伯父さん」の芝居がとても印象強く描かれる。この本を読んでみると、たくさんのセリフが出てくるが、対話があまり成り立っているように思われない。解説によると、チェーホフの芝居は「コミュニケーションの不在」「ディスコミュニケーションの芝居」として語られるそうだ。映画の中の棒読みや各国言語の混在は、チェーホフの芝居を突き詰めた結果だったのだ。そこから生まれてくる人生の悲劇性。映画のテーマともダブってくる。ラストのソーニャの言葉は印象的だ。

  • アキ

    映画・小説「ドライブ・マイ・カー」でチェーホフ『ワーニャ伯父さん』が出てきたので、『三人姉妹』とともに読む。村上春樹「女のいない男たち」に通底するのは、中年の人生の憂鬱であった。ワーニャがセレブリャコフに拳銃を発砲するのも、三人姉妹のクルイギンが妻マーシャとヴェルシーニンとのキスを見ないフリをしてやり過ごすのも、「真実はどんなものであれ恐ろしくはないの。いちばん恐ろしいのはそれを知らないでいることよ」とエレーナの言う台詞に集約されている。チェーホフの非情さを、中年の人生に見る戯曲2篇。堪能しました。

  • ケイトKATE

    映画『ドライブ・マイ・カー』で重要な役割を果たす『ワーニャ伯父さん』。読むうちに、何度も心がはちきれそうになった。田舎で冴えない人生を送る中年男性ワーニャの嘆きばかりの言葉は、ワーニャと近い年齢に達した者として心に響いてくる。『ワーニャ伯父さん』を読むと、幸せとは何だろうかと考えてしまう。最後の場面で、ソーニャが語る台詞に心を打たれるのは、幸せを感じられないワーニャにとって、自分を理解してくれる人がいることが救いとなっているからである。これから人生に行き詰った時に、読み返してみたくなる作品となった。

  • 吉田あや

    副題<四幕からなる田園生活の情景>からイメージした、ゆったりと穏やかで優しい光に包まれた日々の幸せを享受する戯曲、などとはまったく性質の異なる心持ちへと運ばれていく、伯父と姪・ソーニャの閉ざされた日々を描く「ワーニャ伯父さん」。幼い頃の幸せを過ごしたモスクワの地に帰郷することを夢見ながらも、それぞれの閉塞的な現在に身を委ねるしかない三姉妹を描く「三人姉妹」。作中には度々(間)が差し込まれ、その空白に何を想い、何を描くのか、読者それぞれに(⇒)

  • ゆう

    映画「ドライブ・マイ・カー」のもう一つの原作本と言って差し支えないのでは。ワーニャ伯父さん、三人姉妹いずれも青春が終わった後を生きる人たちの物語。大半を無為な会話が埋め尽くすが、その中に覗く人間心理の美しさとくだらなさと仕様のなさ。愛は救いにならないが、こんなの、やっぱり愛するしかないなあ。エレーナとアーストロフが思いを語り合う場面に立ち会ったワーニャの「エレーナ、僕見ちゃった」がなかなかの「ドライブ・マイ・カー」批評として効いてる。労働を希望と語るソーニャの台詞はブルシット・ジョブ読後だとしっくりこず→

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