ダロン・アセモグルジェイムズ・a・ロビンソン

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国家はなぜ衰退するのか 下 ハヤカワ文庫

ダロン・アセモグルジェイムズ・a・ロビンソン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150504656
ISBN 10 : 4150504652
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

近代日本に起きた明治維新という大転換、ヨーロッパの旧宗主国が植民地にもたらした負の遺産、合衆国において公民権運動が担った役割、アジア・アフリカの独裁体制が抱える矛盾、現代中国の経済成長とその限界…イノヴェーションを起こし豊かな国家を築くための条件とは?人類史をひもとき格差や貧困が生じる要因とその解決策を示し、歴代のノーベル経済学賞受賞者から絶賛された21世紀の新古典。

目次 : 第9章 後退する発展/ 第10章 繁栄の広がり/ 第11章 好循環/ 第12章 悪循環/ 第13章 こんにち国家はなぜ衰退するのか/ 第14章 旧弊を打破する/ 第15章 繁栄と貧困を理解する/ 付録 著者と解説者の質疑応答

【著者紹介】
ダロン・アセモグル : マサチューセッツ工科大学(MIT)エリザベス&ジェイムズ・キリアン記念経済学教授。トルコ出身。英国ヨーク大学卒業後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。研究分野は政治経済学、経済発展、経済理論など多岐にわたる。2005年、若手経済学者の登竜門とされ、ノーベル経済学賞にもっとも近いといわれるジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞

ジェイムズ・A.ロビンソン : シカゴ大学公共政策大学院ハリススクール教授。英国出身。LSE卒業後、イェール大学で博士号を取得。ハーバード大学教授を経て現職。ラテンアメリカとアフリカの世界的に著名な専門家で、ボツワナや南アフリカなどで研究活動を行なっている

鬼沢忍 : 1963年生。成城大学経済学部経営学科卒、埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    下巻では様々な事例を取り上げ、好循環により繁栄に結びついたケースと悪循環により格差と貧困が解消していないケースを、歴史と現状から説明している。その個々の事例については確かにその通りなのだろうが、どうしても違和感が取り除けなかった。それは、特に収奪的な政治制度と経済制度が成り立っている途上国(例えばシエラレオネ)のケースで、イギリス統治時代の政治制度を引き継いで収奪的経済制度を維持したとするのだが、その富がすべてその国の独裁的政治支配層に流れているように読めてしまうところなのだ。本当に国内問題だけなのか?

  • びす男

    冒頭でウェーバーやジャレド・ダイヤモンドを相手に啖呵を切っていたのがピークだったかな……■下巻の論旨も、貧困と成長停滞の理由を「収奪的制度」に求めるもの。上巻からの展開もなく、冗長でやや辟易■2点気になった。「中国の成長は失速する」という予言の当否。そして、いまの世界経済の「収奪的」にも見える格差の広がりを、どう説明するのか■社会が悪循環から抜け出すのは容易でなく、反面、好循環からもたやすく逸れてしまう。表面上の貧しさや偶然の要素に惑わされず、その奥にある「構造」に目を向けることも意識してみたい。

  • おさむ

    下巻はやたら読みづらい。上巻がスムーズだっただけに余計にそう感じる。本著の肝要は、国家が衰退しないためには、経済成長が不可欠。それを持続していくには、多元的な自由民主政治と所有権を保護する市場経済という包括的な政治経済制度がもっとも重要とする。たしかに言われれば、まあそうだよね、という主張でそんなに驚きはない。結局、中国やロシアは、収奪的制度の国家であり、そんな国の成長は長続きしないんだというメッセージを打ち出すのが真の狙いのような気がしてしまうのは、うがちすぎだろうか。

  • かんやん

    マクニールが『世界史講義』で、マルクス史観には、黒人奴隷やフロンティアの先住民が抜け落ちていると語っていたことを思い出す。彼のいうマクロ寄生こそが本書での、収奪的制度ということになる。そのような制度下では、イノベーションは起こりえず、インセンティブがないが故に経済成長は持続しないという。極めてシンプルな理論があって、後は歴史事象をぐるぐると参照するばかりで、知的興奮に欠けるが、考えるヒントにはなる。南米やアフリカで次々と独裁者が入れ替わったり、内戦が絶えない根源的な理由は、植民地支配や奴隷貿易にある。

  • syota

    持続的成長を成し遂げ豊かになった一握りの国、貧困から抜け出せない多くの国を俯瞰して、歴史的・社会的な相違に惑わされず共通点を探っている。その結果、自由な市場経済がなければ持続的な成長はできない、そのためには特定の個人や集団が全権を握ることがない開かれた政治制度が不可欠、という結論を導き出した。政治と経済の相関関係に着目して世界を見渡した斬新な理論だ。急成長した中国についても、一党独裁の政治体制と自由な経済活動は両立せず、いずれ行詰ると断じている。賛否は分かれるだろうが、読み応えのあるスリリングな経済書だ。

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