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新訳 ジョニーは戦場へ行った角川新書

ダルトン・トランボ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040825045
ISBN 10 : 4040825047
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『ローマの休日』『スパルタカス』…赤狩りでハリウッドから追放されながら数々の歴史的名作を生んだ稀代の脚本家、トランボ。彼が第二次世界大戦中に発表し、過激な反戦小説として波紋を呼んだ問題作、待望の新訳!仏戦線で触覚以外の感覚と、四肢をすべてを失った青年・ジョー。世界から追い出された彼が思索と闘争の果てに見つけた希望とは?主人公が絶望に抗いアメリカの実像を問う。

【著者紹介】
ダルトン・トランボ : 1905年、米国コロラド州生まれ。30年代より脚本家として活躍、39年に本作『ジョニーは戦場へ行った』を発表、同年の米国書店賞(全米図書賞の前身)を受賞した。47年、赤狩りによって投獄された「ハリウッド・テン」の1人として映画界から追放される。別名義で執筆した『ローマの休日』『黒い牡牛』でアカデミー賞原案賞を受賞。後年は、本作を自ら監督し映画化。71年、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。76年没

波多野理彩子 : 英日翻訳者。一橋大学社会学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • くさてる

    十代のときに旧訳版を読んで、ずっとその文庫本を大事に持っていた。いま確認したら、平成元年の発行だった。とても大事な一冊だったので、新訳が出たと知り、喜んで手に取ったのだけど、読み進むにつれて、なんか違う……感が。現代では差別語とされる言葉を違う表現にしているせいだろうか、全体的にぬるい。十代の感性といまでは違うのか、と旧訳を再読したけれど、その迫力、瑞々しさは記憶のままだった。この時代にこの本が新訳として出たこと自体は素晴らしいし、本自体の価値には変わりないと思うけれど、私は圧倒的に旧訳が好きです。

  • 秋 眉雄

    『「そんなわけで、すいませんが、あなたはどうぞ自由のために戦ってください。ぼくはあんまり興味がないんで」』赤狩りによってハリウッドから追放された脚本家ダルトン・トランボによる反戦小説の新訳。登場人物に自分を置き換えて、ああだこうだと考えるのが小説の醍醐味のひとつだと思うのですが、この物語はその最もたるものじゃないでしょうか。ジョーは自分だという想像力をどこまで持ち得るか。物語そのものよりも、読み手の想像力自体が戦争の愚かさバカバカしさを伝える最も強い原動力になっているような気がしました。

  • ポテンヒット

    この本には様々な対比が見られる。章で分けられた死者と生者。故郷の思い出と悲惨な戦争の描写。生きているのに死者のような主人公と、死んでいるのに地上に放置されたドイツ兵。そして、軍歌の一節Johnny get your gun(ジョニーよ銃を取れ)と原題Johnny got his gun(ジョニーは銃を取った)。戦争を起こす者たちへの痛烈な皮肉と激しい怒り。国や家族の為にとか名誉といった美しい言葉に騙されるな。これはお前の戦争じゃない。主人公の壮絶な魂の叫びに圧倒された。

  • Sin'iti Yamaguti

    映画は有名だが、原作が新訳で出たのはうれしい。米国でも日本でも戦争被害者を「英霊」とすることで、死者を敬っているように見せかけその実は政治利用している。これに対する強烈なカウンターパンチである。「死人に口なし」。本作の主人公は死人ではない。両手両足・目・耳・鼻・口を失ってもなお生きて考えている。その思いをモールス符号として伝えることを思いつき実行した時、周囲は彼を生かすことを拒絶し(かといって死なせることもせずに)永遠の闇に葬り去る。主人公が真に願ったことはなんだったのか、を聞き取ることが私たちの責任だ。

  • まなぶ(本コレクター)

    読んでいてずっと心が痛い。戦争で触覚以外の全感覚と四肢を奪われた青年ジョー。彼の思いが、心の叫びが読者をぶん殴ってくる。第1部と第2部それぞれの最終章がすべて。全人類が読むべき本。

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