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ISBN 10 : 4879844411
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イタリアのノーベル賞劇作家ダリオ・フォーの、本邦初の作品集。
現代イタリアを代表する劇作家・俳優ダリオ・フォー。政財界からローマ教皇庁にいたる体制の腐敗や横暴を戯画化するとともに、性差別や麻薬など様々な問題を抱える現代社会を痛烈に諷刺・批判してきた。その数多い作品群から精選した長編喜劇五編、一幕劇二編を収録し、日本ではあまり知られていなかった「反逆する道化」フォーの劇世界へ誘う。
[目次]
序 (ジョヴァンニ・デサンティス)
天使たちはピンボールをしない
アナーキストの事故死
払えない! 払わない!
クラクションを吹き鳴らせ
法王と魔女
泥棒もたまには役に立つ
開かれたカップル
解説 ダリオ・フォーとその演劇活動 (高田和文)
《著者情報》
ダリオ・フォー(Dario Fo, 1926-2016)
著・文・その他
現代イタリアを代表する劇作家・俳優。戯曲執筆だけでなく、演出、舞台美術、衣装、振付け、音楽など演劇に関わるほとんど全ての仕事をこなした。
妻のフランカ・ラーメと劇団を結成、『天使たちはピンボールをしない』Gli arcangeli non giocano a flipperなどのヒット作を生み出す。一九六九年、ヨーロッパ中世の道化芸を現代に蘇らせたモノローグ劇『ミステーロ・ブッフォ』Mistero Buffoで多くの若者の支持を得、カウンターカルチャーの旗手と目される。以後も『アナーキストの事故死』Morte accidentale di un anarchicoや『払えない! 払わない!』Non si paga! Non si paga!『法王と魔女』Il Papa e la Stregaなどを発表、イタリア演劇界において「反体制」「異端」の姿勢を貫いた。
一九九七年、ノーベル文学賞を受賞。
フランカ・ラーメ(Franca Rame, 1929-2013)
著・文・その他
イタリアの俳優・劇作家。仮面即興劇コンメディア・デッラルテの伝統に連なる大衆演劇の俳優の家に生まれる。
ダリオ・フォーと結婚して劇団を結成、実生活と演劇活動の両方において生涯にわたるフォーのパートナーとなった。二人は劇作においても常に協力し、フォーの喜劇作品の大半はラーメとの共同作業から生れた。また、フォーの戯曲は全てラーメによる監修を経て出版社から刊行された。代表作として、『家とベッドと教会と』Tutta casa, letto e chiesa『開かれたカップル』Coppia aperta, quasi spalancata『よくある一日』Una giornata qualunqueなどがある。
フェミニズムや弱者救済のための社会活動に積極的に関与し、二〇〇六年から二〇〇八年まで上院議員を務めた。
高田和文(たかだ・かずふみ)
翻訳
東京外国語大学大学院外国語研究科修了。静岡文化芸術大学名誉教授。元ローマ日本文化会館館長。
専攻はイタリア演劇、イタリア語、比較演劇。特に、ノーベル賞劇作家ダリオ・フォーの研究、翻訳。狂言とコンメディア・デッラルテの比較研究。
主な著書に、『話すためのイタリア語』(白水社)、『NHKスタンダード40イタリア語』(日本放送出版協会)、『イタリアの文化と日本』(共著、松籟社)など。訳書・翻訳に、ウーゴ・ロンファーニ『ストレーレルは語る』、アンドレア・ボチェッリ『沈黙の音楽』(いずれも早川書房)、ダリオ・フォー『払えないの? 払わないのよ!』(劇団民藝上演台本)、カルロ・ゴルドーニ『ミランドリーナ・宿の女主人』(劇団櫻花舎上演台本)などがある。
一九九九年、優れた翻訳劇に贈られる湯浅芳子賞を受賞。
ジョヴァンニ・デサンティス(Giovanni Desantis)
監修
イタリア文化会館・大阪館長。これまで上智大学講師をはじめ、在ニューヨーク伊領事館と在モスクワ伊大使館の文化担当官を務める。イタリア外務省の本省においては、海外大学との国際事業に従事。
専門は中世史、ビザンチン文化論、初期キリスト教研究、ルネサンス思想史など。
主要著作に、古典の伊語校訂版(I Popoli dell’India e i Brahmani di Pseudo-Palladio, L’Eranistes di Teodoreto di Cirro)、『イタリアの文化と日本』(共編著、松籟社)などがある。『新カトリック大事典』(研究社)収録の一三一項目を担当。
【著者紹介】
ダリオ・フォー : 1926‐2016。現代イタリアを代表する劇作家・俳優。戯曲執筆だけでなく、演出、舞台美術、衣装、振付け、音楽など演劇に関わるほとんど全ての仕事をこなした。妻のフランカ・ラーメと劇団を結成、『天使たちはピンボールをしない』Gli arcangeli non giocano a flipperなどのヒット作を生み出す。1969年、ヨーロッパ中世の道化芸を現代に蘇らせたモノローグ劇『ミステーロ・ブッフォ』Mistero Buffoで多くの若者の支持を得、カウンターカルチャーの旗手と目される。以後も『アナーキストの事故死』Morte accidentale di un anarchicoや『払えない!払わない!』Non si paga!Non si paga!『法王と魔女』It Papa e la Stregaなどを発表、イタリア演劇界において「反体制」「異端」の姿勢を貫いた。1997年、ノーベル文学賞を受賞
フランカ・ラーメ : 1929‐2013。イタリアの俳優・劇作家。仮面即興劇コンメディア・デッラルテの伝統に連なる大衆演劇の俳優の家に生まれる。ダリオ・フォーと結婚して劇団を結成、実生活と演劇活動の両方において生涯にわたるフォーのパートナーとなった。二人は劇作においても常に協力し、フォーの喜劇作品の大半はラーメとの共同作業から生れた。また、フォーの戯曲は全てラーメによる監修を経て出版社から刊行された。代表作として、『家とベッドと教会と』Tutta casa,letto e chiesa『開かれたカップル』Coppia aperta,quasi spalancata『よくある一日』Una giornata qualunqueなどがある。フェミニズムや弱者救済のための社会活動に積極的に関与し、2006年から2008年まで上院議員を務めた
高田和文 : 東京外国語大学大学院外国語研究科修了。静岡文化芸術大学名誉教授。元ローマ日本文化会館館長。専攻はイタリア演劇、イタリア語、比較演劇。特に、ノーベル賞劇作家ダリオ・フォーの研究、翻訳。狂言とコンメディア・デッラルテの比較研究。1999年、優れた翻訳劇に増られる湯浅芳子賞を受賞
ジョヴァンニ・デサンティス : イタリア文化会館・大阪館長。これまで上智大学講師をはじめ、在ニューヨーク伊領事館と在モスクワ伊大使館の文化担当官を務める。イタリア外務省の本省においては、海外大学との国際事業に従事。専門は中世史、ビザンチン文化論、初期キリスト教研究、ルネサンス思想史など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ヘラジカ
読了日:2023/08/11
いとう・しんご
読了日:2025/09/30
Mark.jr
読了日:2024/04/08
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