Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• てつ

  読了日：2021/04/18

  実はヘビーな内容を平易に説明してくれる良書。翻訳も良い。要は痩せろという話。

• かんやん

  読了日：2018/01/06

  農業の導入と産業革命を経て疫学的転換が起こる。死亡率が低下する一方で、人類は慢性的な疾患に悩まされるようになった。身体の適応と文化とのミスマッチ病とは、つまりは生活習慣病か。糖質の過剰摂取と運動不足による2型糖尿病・心臓疾患・脳梗塞、廃用性の病である骨粗鬆症・親不知・免疫不全やアレルギー、快適な靴や椅子の使用による膝痛・腰痛。予防可能な病に多額の医療費が投じられている現状だが、多くの場合、根本的な治療法はない。しかし、人は体に悪いとわかってはいても、目先の快適・快楽を手放すことは難しい。ごもっともです。

• bapaksejahtera

  読了日：2021/12/24

  進化生物学の記述に満ちた上巻と変わり、下巻は仔細な健康読本的記述だ。ヒトは農業及び産業革命によって与えられた利便の反対給付として、様々な非伝染性疾病に悩む事となった。これに遺伝的適応で対するには変化は余りにも急である。更にその利便の提供は勿論、医学や様々な遺伝ミスマッチ対処は、近代文化そのものを構成する。著者は最後に脱出の選択肢を示す。教育・啓蒙というソフトパターナリズムである。さて、猫の糞尿にまみれた砂場で遊んだ我ら世代から見てさえ、子供、孫と次第に本書で述べる劣化が進んでいる。お爺さんは悲観するのだ。

• glaciers courtesy

  読了日：2025/10/29

  文化的進化が人類に栄養過多と運動不足による不具合をもたらしたが、そういった不具合を予防することの出来る健康的な食事や適度な運動といった活動を選択する人は多くない。それは対症療法やその不具合を補完してくれる手段（近視で言えば眼鏡）が発達したからであり、それが肥満や骨粗鬆症のような現代人に特有の問題を解決しにくくしているという話。しかし著者も少しだけ触れているが、不健康な人が減らないのは投薬や治療というものが経済の一部となっているからであり、経済の拡大を第一とする思考に現代社会が冒されているからだと思うのだ。

• Hiroshi

  読了日：2024/01/19

  下巻は農業革命から始まる。１万８千年前に氷河期が終わると狩猟採集民は人口を増やした。人口密度が高くなると通常の採集に加え補助的に食用植物の栽培を始めた。狩猟採集民は年に５, ６回野営地を替えていた。それが定住し農耕を始めるようになる。初期の農耕は良かったようで身長が伸びた。だが何千年か過ぎると身長が縮み出す。単一主食に頼る農耕は栄養の多様性と質が損なわれた。周期的な食糧難や飢饉がおきた。人口密度が高まり家畜を飼いだすと新たに感染症が発生した。ミスマッチ病だ。農耕は多くの食料を生産するが個々の子には不足だ。

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