ダニエル・T・マックス

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眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎

ダニエル・T・マックス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314010344
ISBN 10 : 4314010347
Format
Books
Release Date
December/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ヴェネツィアのある高貴な貴族出身の一族は、謎の不眠症に苦しんでいた。この病が、狂牛病と同じプリオン病の一種とわかる。その原因追究から治療の可能性を探る現在までの、波乱に富んだ足跡をたどる。

【著者紹介】
ダニエル・T・マックス : ニューヨーク生まれ。1984年ハーヴァード大学卒業。ワシントン・スクエア・プレス社、ホートン・ミフリン社、「ニューヨーク・オブザーバー」誌の編集者を経て、現在、作家・ジャーナリストとして活躍

柴田裕之撮影 : 1959年生まれ。早稲田大学・アーラム大学(米国)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • マエダ

    カニバリズムが原因で起こるプリオン病を謎解くメディカル・ミステリーである。狂牛病と言えば知名度は飛躍するのではないかと思うが同種のようだ。細胞に死をもたらす方法のはっきりとしない殺人タンパク質の謎解きであるが、原因不明の病気を解明する研究者や医師たち、病気が発生してしまった時の各国の政府の対応などや当時の農場の背景などはなかなかのものである。理解できない恐怖の物語が読み手としては非常に面白い。

  • どんぐり

    2世紀にわたって、致死性家族性不眠症(FFI)と呼ばれる遺伝性のプリオン病に苦しめられてきたヴェネツィア出身の一族。多くの者が50代で発症し、次から次と眠りを奪われて命を落としていく。西側世界でFFIに罹る割合は3000万人に1人であるのに対し、FFIを受け継いでいる家系は2人に1人。一族がわかっていることは、いつか自分も眠れなくなり、そしてそのあとどうなるかということだった。本書はこのFFI一族の物語と併せて、クロイツフェルト-ヤコブ病(CJD)、クールー病などヒトで発症するプリオン病がどうして生まれた

  • Willie the Wildcat

    タンパク質の折り畳まれ方?!解明の紐解きの過程は、自然科学の深さと共に人間社会の不変の問題を露呈。ガイジュシェック氏vs.プルジナー氏がそれらの象徴。加えて、政府のドタバタ劇も今振り返ると悲しき不変性。科学の齎す明暗も、自然の驚異次第。利便性という名の自然への冒涜とも解釈。情報公開と連携、そこから派生する人間の既成概念を超えた英知の結集の必要性も本著のMSGではなかろうか。運動能力と睡眠が奪われ思考のみが残る・・・。自然からのMSGとも読み取れ、読後はミステリー小説を読み終えた感。

  • こばまり

    BSEやクロイツフェルト・ヤコブ病に代表されるタンパク質由来の病気について、時間軸やエリアを自在に行き来しマスにミクロに迫る大傑作ノンフィクション。自らも同種の病を得ながらよくぞここまでと筆者に圧倒されました。冷徹に描写された患者達の病状経過は痛ましい限りですが紀元前80万年に遡る謎解きには興奮を禁じ得ません。食肉精肉業界や研究機関、狩猟愛好者団体等のゾッとする実態に加え、研究者のエゴや功名心、製薬業界の損得勘定、政府の思惑が絡み読んでいて眩暈がしました。

  • ビブリッサ

    一時期日本でも、「狂牛病」と話題になった病気の仕組みと歴史を紐解く作品。核を持たない変異型のタンパク質が、遅行性の毒のように生まれたときから組み込まれているイタリアの一族。発症するのは子孫を残した後の50代以降。だから、一族は死に絶えない。全ての末裔がこの保因者になるわけではなく、確率は50%。だから、残り50%に掛け子孫を残してしまう。なんと良くできていることか。宿主を生かさず殺さず、己を存続させる方法を身につけているものが、ただのタンパク質だとは!謎を解明していく科学者たちの人間臭さも作品の面白さだ。

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