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マルタの鷹 新訳版 創元推理文庫

ダシール・ハメット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488130077
ISBN 10 : 4488130070
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【名作ミステリ新訳プロジェクト】私立探偵サム・スペードは、若い美女から妹が駆け落ちした相手の見張りを依頼された。しかし、見張り役を買って出た相棒が、その夜、射殺され、続いて問題の男も惨殺される。依頼人の若い女の正体は? 彼女を追う謎の男、そしてギャング一味の暗躍‥‥。女は「マルタの鷹」という金の彫像をめぐる争いに巻き込まれ助けてほしいのだとサム・スペードに訴える。血みどろの抗争に介入するスペードの活躍。非情を貫くハードボイルドの原点にして完成形である傑作の新訳決定版!

【著者紹介】
ダシール・ハメット : 1894年アメリカ合衆国メリーランド州セントメアリーズ郡生まれ。高校中退後様々な職につき、20歳でピンカートン探偵社ボルティモア支社に入社。第一次大戦中は陸軍に従軍。除隊後、探偵社の仕事に復帰したが、従軍中に得た肺疾患により調査員の激務に耐えられず職を辞し、小説で身を立てることに。探偵社時代の経験を生かしたコンティネンタル・オプものの短編小説が雑誌に掲載されるようになり、長編第一作として『血の収穫』を書き上げる。劇作家リリアン・ヘルマンとの長期にわたる恋愛関係は有名。1961年没

田口俊樹 : 1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • しゃお

    小鷹信光氏版で何度か読んでいるハードボイルド小説の元祖を田口俊樹氏による新訳版で再読。とにかく主人公のサム・スペードの内面が排除されている事もあってか、二つの殺人事件とマルタの鷹に関する構造がより複雑さを見せます。サム自身は自身の中にある行動原理に従って動くので、傍から見ればクズのような男にしか見えませんね(笑)。とはいえ同じクズだとしても相棒を殺されれば黙ってはいられないというぶれない芯や、ファムファタール的な女性に対しても自身を曲げない姿が魅力的。映画版も久しぶりに観てみようっと。

  • しゃお

    読書会前に会場に向かう新幹線の中で再読。新訳で物語の構図、輪郭が分かりやすくなり、登場人物それぞれについても深く考えることができました。とはいえ全てが分かったとは言えないのはやはり自分の理解力の無さのせいでしょうか(笑)。ラストももしかして嘘ばかりで真実はいかに、とかだったらどうしようとかも思いました。

  • みつ

    数十年ぶりの再読を新訳で。かつての表紙は、映画で主人公を演じたハンフリー・ボガートの記憶。冒頭の「V字」が頻出する顔の描写からは、俳優のイメージを消し去った方がよさそう。『血の収穫』(や他の有名なハードボイルド探偵小説)と異なり、三人称形式で書かれているのが特色で、私情を交えない乾いた文体は、この視点の方が合う。後半の悪党たちとの対決は、行き詰まる迫力。ただ三人が死ぬ物語であるのに、ひとりを殺害した犯人以外は、今回も読解力不足でよくわからなかった。終わり近くの犯人とのやりとりでは、探偵の非情さが際立つ。

  • くさてる

    名作は新訳版でも名作。好き嫌いはあるだろうし、当然ことながら時代性も感じるが、この一作を読み終えた後の感慨はやはり比類のないものでは。それだけスペードというキャラクターの酷薄さと矜持はすごいと思いました。やはり傑作。

  • だるま

    新訳版が出たので再読。旧訳版を読んだのが遥か昔なので、新訳で読み易くなったかは曖昧だが、ハードボイルド小説の訳者として第一人者の田口氏の訳だけあって軽快に読めた。駆け落ちした妹を連れ戻して欲しいと依頼された主人公のスペードと相棒のアーチャー。簡単な依頼と思えたが、相棒が殺され、スペードは思いがけず大きな抗争に巻き込まれる羽目に。まあ、とにかくスペードが非情。相棒の敵討ちでもあるのだろうが、全く情け容赦が無く、寧ろ爽快な位。スピーディーな展開とも相まって名作と言われるのにも納得した。ハードボイルド、面白い。

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