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制度はどう進化するのか

ダグラス・c・ノース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784492314746
ISBN 10 : 4492314741
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人類は停滞の歴史から脱け出せるのか?経済学に絶大な影響を与えた権威、ノース教授の最後の提言。主流派経済学では捉えきれなかった経済変化の過程に迫る、画期的研究!経済変化の本質を理解する。

目次 : 経済変化の過程の概略/ 第1部 経済変化の理解に関する諸問題(非エルゴード的世界における不確実性/ 信念体系、文化、認知科学/ 意識と人間の志向性/ 人間が構築する足場/ ここまでの棚卸し)/ 第2部 その先にあるもの(進化する人為的環境/ 秩序と無秩序の原因/ 正しい理解、誤った理解/ 西洋世界の勃興/ ソビエト連邦の盛衰/ 経済成果の改善/ 私たちはどこへ向かうのか?)

【著者紹介】
ダグラス・C・ノース : 1920年生まれ。2015年没。ロナルド・コース、オリバー・ウィリアムソンと並ぶ新制度派の経済学者。経済史の分野に経済理論や数量分析を導入した功績により、1993年にノーベル経済学賞を受賞。経済学に絶大な影響を与えてきた

瀧澤弘和 : 中央大学経済学部教授。1992年法政大学経済学部卒業、1997年東京大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。東洋大学専任講師、同助教授、経済産業研究所フェロー、多摩大学准教授、中央大学准教授などを経て2010年より現職

中林真幸 : 東京大学社会科学研究所教授。1993年東京大学文学部卒業。1998年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。大阪大学大学院経済学研究科准教授などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    2005年初出。私たちが注目するのは、学習。何が学習され、それがいかにして社会のメンバーの間で共有されるのか、信念と選好が変化する増分的過程、信念と選好が時間を通じて経済の成果を決定する仕方(B頁〜)。生活をよりうまくコントロールしようとするやむことのない努力に関する研究(3頁)。学習がどのように心の中で起こるのかを知ることは、人間が不確実性に対処する仕方を理解するために不可欠(23頁)。学習は、感覚が受け取った多様なシグナルを解釈する構造の発達を必然的に伴う(39頁)。

  • Francis

    2005年「経済変化の過程を理解する」と言う原題で出版され、2016年ようやく日本語訳が出版された。日本人最初のノーベル経済学賞を期待された故青木昌彦先生の勧めにより翻訳されたとの事。トマ・ピケティ教授の時も随分翻訳に時間がかかってたなあ…。内容をまとめるのはなかなか難しいのだけれども、読んでいるうちに今年ノーベル経済学賞を受賞したダロン・アセモグル教授の議論の元になったものであることが見えてきた。どうして西ヨーロッパ・北米が経済発展できたのか、考える上で必須文献となるはず。

  • 抹茶ケーキ

    経済と制度について。前半では、制度の成立・持続・消滅は伝統的な合理人モデルでは説明できず、信念、意識、志向性などの「ソフト」な要因を含めて考えなければならないってことを主張して、後半ではその考えを実際の経済制度の変化に適合して分析してる。非合理的な思考が制度の成立にかかわっているってことは、社会学とか文化人類学では何十年も前から言われていることだしその点については特に感銘は受けなかった。ただこれまでよりも精緻なモデルを作ることができるのであれば、きっとすごく価値のあることになるんだろうなとは思った。

  • hurosinki

    とっちらかってて読みづらいという印象。2、3、4章あたりは読み飛ばしてもいいかもしれない。通時的な経済変化(≒政治・経済制度とその実効化の度合いの変化)の過程はその社会が以前辿った経路に依存せざるを得ないという主張がメイン。この経路依存性の要因の一つには、制度変化によって不利益を被る組織の抵抗がある。加えて制度を変更しうる意思決定者は制度(と社会秩序)によって限定されていること、意思決定者の信念(予測・期待)が意図的であるにも関わらず、その形成過程が制度や文化的遺産に拘束されていることが挙げられる。

  • 鏡裕之

    制度が経済発展においていかに重要かを解きあかしたダグラス・ノース。その遺作。それ以外の価値はなし。出涸らし。「制度原論」というタイトルはかなりタイトル詐称。まともに購入すると、ただ金を失うだけになる。

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