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地獄への潜入 白人至上主義者たちのダーク・ウェブカルチャー

タリア ラヴィン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784760154449
ISBN 10 : 4760154442
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    無力と貧しさに打ちひしがれている人は、あまりに惨めな現実を直視できない。自分こそ富と地位と権力を握り、他者の上に立つべきだとの夢に溺れねば生きられないのだ。特に世界一の大国を自負するアメリカ白人貧困層の男たちは、先祖が有色人種と女を支配してきた時代を知るだけに、現実こそ誤りで自らが得るべき利益が他人に盗まれたと思い込む。そんな社会への憎悪はこれまで孤立していたが、SNSの発達で世界に同志を見い出した。狭い仲間内では強硬な言説ほど賛同を集め、戦争を望むほど過激化していく。人の心の地獄の深い淵を覗いた気分だ。

  • TATA

    うーん、読んでて気分が悪くなった。ユダヤ人の筆者、自らの素性を偽り白人至上主義のコミュニティに潜入し時に相手の個人情報を晒す。ただ、白人至上主義だけじゃなくて、ミソジニーや性的少数者へも憎悪の念を露わにする人々の言動を見ていると相当に滅入る。ユダヤ人を巡る歴史なんかは日本人の自分には理解できていないところもあり勉強になったが、それ以外のところはひたすら憎悪の交錯。昔からこういった意識はあったのだろうが、ネットでそれが世界的に繋がり悪意に同調することが容易になったということか。次は明るい本読みたい。

  • 星落秋風五丈原

    正体を隠すと出てくる出てくる恐ろしい思想の持主。今話題のウクライナに本当にネオナチがいた。でも全国民がというわけではないよ。

  • buuupuuu

    ニュージーランドでモスクを襲撃したブレントン・タラントの事件は、その衝撃的な映像が強く印象に残っている。銃規制が緩い国ではこうした事件の脅威が日本よりも強いように思う。しかしなぜそのような行為に走ってしまうのか。本書では、白人を絶滅させようとする勢力との人種戦争という白人至上主義の世界観や、インセルの被害者意識、SNSによる増幅効果などが描かれているが、なかなか納得はできない。オウムによる事件が腑に落ちないのと似たような感じがある。ロシアによるウクライナ侵攻で話題になったアゾフ連隊についての記述もある。

  • 紅咲文庫

    アメリカのユダヤ人である著者が、人種差別者達の集団へ潜入(主にインターネット上で)し情報を集める。集めた情報を公開し集団の活動を阻止しようとする目的。白人至上主義者によるユダヤ人差別、女性蔑視、反キリスト教。差別を行う口実のルーツや、様々なレイシスト集団の共通項として使われるユダヤ人差別についての考察。差別主義者の動画配信が過激化する過程、削除可能な手段を持ちながら実行しないGoogle、Youtubeのような企業。相手にしないという立場で過激な言論を無視する行為がどのように危険か。多くの提言がみっしり。

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