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ウォーターダンサー 新潮クレスト・ブックス

タナハシ・コーツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105901745
ISBN 10 : 4105901745
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

19世紀中盤、アメリカ・ヴァージニア州。神秘的な力を持つ黒人奴隷のハイラムは、奴隷逃亡のネットワーク「地下鉄道」の活動に加わることで、自らが持つ力の意味とその秘密を知っていく。秘密を解く鍵は失われた母の記憶――。トニ・モリスンが「ボールドウィンの再来」と絶賛した、いま最も注目される作家による初長篇小説。

【著者紹介】
タナハシ・コーツ : 1975年、メリーランド州ボルティモア生まれ。アフリカ系アメリカ人を代表するジャーナリスト。2015年、『世界と僕のあいだに』で全米図書賞を受賞。マッカーサー基金の「天才奨学金」を授与される。『ウォーターダンサー』が初の小説。現在は、妻、息子とともにニューヨーク市在住

上岡伸雄 : 1958年、東京生まれ。学習院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ

    悲痛で力強い叫び声によって、打ちのめされるような感覚すら味わった『世界と僕のあいだに』の著者による大作長編小説。驚くべき密度、洗練された筆運び、時折挟まれる美しい暗喩の数々、そしてもちろん読者を引き込む魅惑的で壮大な物語。なんとタナハシ・コーツは、初の創作によって小説家としても第一級の作家であることを証明してしまった。同じテーマを扱った現代の作家、ホワイトヘッドやエデュジアン等と比べると完全に独創的とまでは言えないが、水のように流れる冷然とした語りは長く心に残り続けるだろう。マジック・リアリズムの秀作。

  • Apple

    主人公ハイラムが導引という神秘の力を持って奴隷制と戦う物語で、家族を引き裂かれ人権を踏み躙られた人々の怒りが伝わってきました。奴隷制のなかで実際に黒人が体験し、その後語られた物語というのは歴史の中でも大きな存在感があるものではないかと思いました。地下鉄道という組織についても初めて知り、物語の中ではその理念が見受けられました。奴隷制という敵がどれだけ強大であったか、それに対して続けられていた「戦争」について考えさせられる本でした。長編小説ですが、ハイラムの結末が気になり一気に読んでしまえるような感じでした。

  • なっく

    この本の素晴らしさの10分の1も理解できなかった自分の知識の無さを嘆くばかり。アメリカの黒人奴隷制やその頃の歴史的背景についてほとんど知識無く読み始めたので、筋を追うのが精一杯だった。主人公の無念さ、諦め、抵抗、憎しみ、結束、そして何よりも力強さが見事に描き出されている。そしてこの問題は、まだ過去の出来事にはなっていない。

  • ケイトKATE

    小説を読むことで、知らない歴史を知ることができる。私は歴史好きなので細かいことも知っているつもりでいたが、『ウォーターダンサー』を読んで知らない歴史がまだあった。アメリカの歴史において、黒人奴隷の存在と奴隷解放宣言によって黒人は自由になったという事実は知っていたが、それ以前に“地下鉄道”というネットワークを作って、奴隷支配から解放しようと活動していたことに驚いた。奴隷からの逃れることは、非常に困難なことだった。困難を克服するために、自由を求め続けること、考え続けることが必要である。

  • 19世紀半ばのアメリカ、ヴァージニア州。奴隷の母と奴隷主の白人の父のもとに産まれたハイラムは、自身もまた父の所有する奴隷となり、白人の兄の下で働いていた。ある日、兄とハイラムは川の中に落ちてしまい、ハイラムだけが生き残った。そしてハイラムは"導引"という不思議な力に目覚めた。奴隷制があったことは知っていたがその中身についてはよく知らなかった。だが、この小説に書いてある以上のことが奴隷制の下で行われていたのだと思うと、強い憤りを感じる。奴隷制が無くなった今も差別が残っていることが、その根深さを教えてくれる。

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