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ISBN 10 : 4909151338
Content Description
錆びた甲冑に囚われの身となった勇猛果敢な無敵の隊長、犬の毛刈りの失敗から集合住宅に巻き起こる大騒動、全員の使用言語が異なる祖父母と両親のもとに生まれた男の子に起こった奇跡、種なしサクランボを求める王をいなして幸せな結末をもたらす賢者、サルタンの不眠を治した軍総司令官の機知、ガチョウによる強奪事件を調べる地方判事が辿りついた驚くべき結論‥‥。
イタリア演劇人、挿絵画家、作家として著名な鬼才による、奇想と意外性、不思議な諧謔に富んだ短篇小説10篇を原著の挿絵とともに収録。本邦初訳。
■目次
「無敵の隊長ウグッチョーネ・デッラ・スタニョーラ、自分自身の捕虜になる」
「両親と四人の祖父母が喧嘩したためにアニチェートがどうなったか」
「足が一本多い王さま」
「サクランボのような不幸の連続」
「いつも横を向いていた王さま」
「ケッコ、かわいそうなケッコ」
「種なしサクランボを欲しがった王さまと、王さまをからかった有名な賢者にまつわる、ためになる本当の話」
「モンテサポネッタでどうして人はこんな歩き方をするのか」
「軍の総司令官が、サルタンであるマムルーク・パシャの不眠をどのように治したか」
「思慮深い判断」
訳者あとがき
【著者紹介】
セルジョ・トーファノ : 1886〜1973。イタリアの俳優、演出家、挿絵画家、漫画家。1909年に役者デビュー、複数の劇団の共同座長を務め、国立演劇学校で後進の指導にあたるなど、戦前から戦後まで舞台、映画、テレビで活躍。洗練されたユーモアを特徴とする「ブリッランテ」役を得意とした。STOのペンネームで挿絵を手がけ、1917年に雑誌『コリエーレ・デイ・ピッコリ』に発表した漫画『ボナヴェントゥーラさんの冒険』のシリーズが大人気となる。カルロ・コッローディからジャンニ・ロダーリへと至るイタリア児童文学、ファンタジー文学の系譜に位置づけられ、再評価が進んでいる
橋本勝雄 : 京都大学文学部卒業、同大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、京都外国語大学教授。訳書に『プラハの墓地』(エーコ)〈第2回須賀敦子翻訳賞受賞〉などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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