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ザ・ピープル イギリス労働者階級の盛衰

セリーナ・トッド

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622085140
ISBN 10 : 4622085143
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「ゆりかごから墓場まで」の福祉先進国から「社会なし」「代わりの道なし」の新自由主義先進国へ。1910年以来1世紀、ピケティのU字曲線上を「人びと」はどう生きてきたか。「自分たちの置かれた状況にいかに適応し、抵抗し、またいかにその状況を変えていったのか」。等身大の名もなき労働者群像が織りなすイギリス現代史。第2版後記「わたしたちの現状2011‐2015」収録。

目次 : 1 召使いたち 1910‐1939(階下からの反抗/ ショートヘアの叛逆者たち/ 内なる敵 ほか)/ 2 人びと 1939‐1968(人びとの戦争/ ロイド・ジョージに頼って/ 新しきエルサレム ほか)/ 3 奪われし人びと 1966‐2010(新しいイギリス/ 混乱と抗争/ カッスルフォードへの帰還 ほか)/ 後記 わたしたちの現状 2011‐2015

【著者紹介】
セリーナ・トッド : 1975年生まれ。ニューカッスル・アポン・タインで育つ。ウォリック大学卒業後、サセックス大学大学院で博士号取得。オックスフォード大学教授(現代史)、セント・ヒルダ・コレッジ特別研究員

近藤康裕 : 1980年生まれ。一橋大学言語社会研究科博士後期課程修了。慶應義塾大学法学部准教授。イギリス文学・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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訳書におけるタイトルの翻訳はしばしば難し...

投稿日:2021/03/01 (月)

訳書におけるタイトルの翻訳はしばしば難しい。時にはキャッチーなものとすべく、かなり無理のある名称になっているものも少なくない。本書は、原著の”The People”をそのまま『ザ・ピープル』としている。イギリスを舞台にしたものであるので、その人々の物語ということになるが、手にとってみると想像以上に分厚いことに気付かされる。読了後に「ザ・ピープル」とは結局何だったのかと考えてみると、確かにこれ以上に腑に落ちる言葉もなかったように感じられる。そんな一冊。

ai さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Koning

    1910年。例のダウントン・アビィなあたりからいわゆる労働者階級が勃興してきて60年代からどんどん下り坂!な感じで2010年までの歴史なんだけど、その後2011〜2015の話もピケティに合わせた感じでおしまいについてきます。一昔前なら人民!なタイトルに訳出されたんだろうなーこれ(笑)サブタイトルがイギリス労働者階級の盛衰なんだけど、予想通り基本イングランド(笑)というか著者の手近なところのあれこれなみなさんって感じでした。うん。でも面白いです(笑)

  • すがの

    大学の読書会にて読んだ。労働者階級を「人びと(ザ・ピープル)」と呼称し、その語り・その記憶からイギリス現代史を叙述する。歴史学を現代に、そして次世代に活かそうとする意識が強く感じられ、とくに「後記 わたしたちの現状 2011-2015」における、イギリスの現状分析と、歴史から学ぶことで資本主義の神話を解体しようとする筆者の問題意識は、仮にその立場を同じくはしないにしても、日本の読者にとっても、広く、そして深く重要性を感じられるものであるはずだ。

  • バルジ

    チャーチルやサッチャーといった日本でもお馴染みの政治家が織り成す歴史か「表」だとしたら、この本は労働者階級を中心に同時代を見た「裏」の歴史だろう。越えられない壁として階級を団結して生き抜こうとする人々と、それを邪魔するエスタブリッシュメントという構図は極めて明快で分かりやすいが、やや政治的メッセージを含んでいるので人によって好悪が別れるかもしれない。

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